永平寺町の「シェアハウス&民泊&イベントスペース このまん間」(松岡春日)で9月30日・10月1日、展覧会「此間ノ(このまの)芸術祭」が行われる。
福井大医学部5年で、同スペースを運営する磯野絵里さんの呼びかけで展開する「すみかの芸術祭」の一環。芸術祭は同町、坂井市、南越前町など全国11カ所のシェアハウスやゲストハウスなどが連携するイベントで、同スペースでは福井在住のアーティストなど6人が作品展示やパフォーマンスなどを繰り広げる。
参加アーティストは、三矢楓(もっぴー)さん、今村亜弥(バナナ)さん、長谷川さん、よつえだまいのさん、Rikuさん、笠松大誠さん。ジャンルは、壁の絵付け、写真、ダンス、音楽などさまざまで、自作のみそを携え全国を巡るよつえださんは、「食と人とのつながり」をテーマに同スペースで作ったみそを使って表現する。
磯野さんによると、芸術祭の準備が始まったのは今年1月ごろという。「以前から絵を描くことが好きで、私にとってアートは暮らしの一部だった。『生きることがアート』という共通言語を持つ人たちと交流する場を作ることができればと、旅で訪問したゲストハウスの人たちに声をかけた」と振り返る。
「暮らしの場にアートが溶け込む展示を通じてアートへの関心が高まれば」と期待を込めるのは、今年1月に永平寺町に移住した三矢さん。時が止まってほしいという願いと、アジサイの花言葉である「無常」というメッセージを重ね合わせ、ペットボトルを素材にしたアジサイを展示するという。
チケットは、一般入場とエキシビション込みの2種類で展開する。エキシビション込みでの入場者には、ステージパフォーマンス観賞や作品の制作背景紹介など交流の場を用意するほか、アートに関連した軽食も提供する。
開催時間は、一般入場=10時~15時、エキシビション込み=15時~17時。入場料(前売り)は、同=1,000円、同=2,000円。ウェブサイトで予約を受け付ける。