暮らす・働く

福井・越前市にコワーキングスペース 江戸後期の古民家リノベで

施設名にちなみ、テープカットならぬ「テープ結び」が行われた

施設名にちなみ、テープカットならぬ「テープ結び」が行われた

  • 46

  •  

 コワーキングスペース兼シェアオフィス「Idea Sync(アイデアシンク)」が8月25日、越前市にオープンした。

共用キッチンを併設した1階コワーキングスペース

[広告]

 市内のデザイン会社「Idea Craft(アイデアクラフト)」(天王町)が運営する同施設。江戸時代後期に建てられた古民家を経済産業省の事業再構築補助金を活用して刷新した。社長の前田聰一郎さんによると、古民家は前田さんの母の生家で、かつては繊維問屋兼住居として使われていたという。

 木造2階建て。施設面積は、1階=約78平方メートル、2階=約147平方メートル。1階には、コワーキングスペース13席、共用キッチン、貸会議室、オンライン会議ブースを、2階には、シェアオフィス、撮影・イベントブースなどを、それぞれ設ける。壁面のオブジェや照明インテリアは同市を拠点に活動する墨絵アーティスト・上田みゆきさんが手がけた。

 オープニングセレモニーには、前田さんや、龍田光幸越前市副市長ら約50人が出席し、前田さんが「新しい物事を起こしたい人や、その人に引かれて集う人など、一人一人が主役として輝ける場に育てたい」とあいさつ。仕事を通した幸せの実現をテーマにしたトークセッションもあり、デザイナー、バーチャルライブのプロデューサー、市職員、理学療法士ら5人が、「自分の得意分野で誰かを喜ばせることが幸せにつながる」などと活発に意見を交わした。

 施設名には「多様なキャリアを持つ人同士のアイデアが共鳴する場になるように」との願いを込めたという。前田さんは「以前から人と人をつなげる場を作りたいと考えていて、この1年ほどでようやく形になった。起業を考える人に向けたセミナーを企画するなど、情報発信の場としても機能させていければ」とプランを描く。

 利用料金は、コワーキングスペース=1時間550円、1日2,200円、貸会議室=1時間1,100円、オンライン会議ブース=同560円、撮影・イベントブース=同1,660円など。

 コワーキングスペースの営業時間は9時~19時。日曜・祝日定休。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース