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福井に80年代バー「レッツゴーヤング」 ジュークボックス呼び物に

松田聖子さんの「夏の扉」のレコードを手に笑顔を見せる松成さん。「聖子さんのコンサートではいつも大盛り上がりになる曲」という

松田聖子さんの「夏の扉」のレコードを手に笑顔を見せる松成さん。「聖子さんのコンサートではいつも大盛り上がりになる曲」という

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 バー「レッツゴーヤング」(福井市順化1、TEL 0776-65-6307)が9月4日、福井市の繁華街「片町」にオープンした。

同店店内。壁の棚にも、山口百恵さん、石野真子さん、石川秀美さんらの懐かしいシングル盤が並ぶ

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 店舗面積は10坪。席数は、カウンター=7席、テーブル=8席。ドリンクメニューは、生ビール(700円)、カクテル(750円)、ハイボール(650円~)、焼酎(650円~)、グラスワイン(600円)、黒龍吟醸いっちょらい(1,500円)など。スパゲティ(800円)、マルゲリータピザ(1,000円)などフードメニュー、クリームあんみつ(800円)などデザートメニューもそろう。

 店主の松成由美さんは、「リアル1980年代世代」という、松田聖子さんと田原俊彦さんのファン。「チョコレートのCMで共演した時は、きっと2人は結婚すると思っていた」と笑顔で当時を振り返り、「あの頃のアイドル楽曲は前奏からワクワクするものばかり。意味も分からず聴いていた歌詞も、大人になってその良さを改めて感じる」と魅力を力説する。

 店の呼び物は独ワーリッツァー社製のジュークボックス。1978(昭和53)年製造のビンテージ機器で、「UFO」「春一番」「Mr.サマータイム」「スニーカーぶるーす」「ジュリアに傷心(ハートブレイク)」「赤いスイートピー」「タッチ」など、1970年~80年代のヒットシングル約60枚を1曲100円で楽しめる。

 新潟市の「昭和歌謡曲酒場 ヒットスタジオ」(現在閉業)への訪問が開店のきっかけとなった。「昨年の春ごろインスタグラムで店内写真を見掛けて、80年代の曲が好きな友人と『遠征』した。店の人と間違えられるくらい盛り上がり、帰り際、オーナーさんに『福井にもこんな店があったら』と話したのを覚えている」。ジュークボックスも同店にあった物だった。

 同店は新型コロナ禍のあおりなどで閉店することとなり、店主にメッセージを送ったところ譲渡の快諾を得られた。「友人たちと現地まで2トントラックを走らせて、ジュークボックスだけでなく、家具、レコード、テレビ、ミラーボールといろいろな物を譲ってもらえた」。ジュークボックスは東日本の50ヘルツ仕様で、専門業者の手で輸送後の調整と60ヘルツ仕様への「変身」がなされた。

 余暇には松田聖子さんのカバーバンドでボーカルとして活動し、好きな楽曲のベスト3に「SWEET MEMORIES」「Only My Love」「青い珊瑚礁」を挙げる松成さん。「夢は、いつか聖子さんに店に来ていただけること。毎年、金沢市のホテルでクリスマスディナーショーを行っているので、その縁で福井にも立ち寄ってもらえたら」と目を輝かせる。

 新型コロナウイルス感染防止のため1日10人までの予約制を取り、電話かフェイスブックで予約を受け付ける。入店に当たっては、検温などのヘルスチェック、手洗い、手指消毒、接触確認アプリ(COCOA)提示確認などの協力を要請する。

 営業時間は19時~24時(金曜・土曜は25時まで)。日曜・祝日定休。

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