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福井・永平寺に「福井の食の発信施設」開業へ 「黒龍」親会社、新事業の一環

レストラン店内。福井県産スギの一枚板を用いたテーブル、越前和紙製の壁紙などを内装に取り入れた

レストラン店内。福井県産スギの一枚板を用いたテーブル、越前和紙製の壁紙などを内装に取り入れた

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 福井の食の発信施設「ESHIKOTO」(永平寺町)が6月17日、オープンする。

デザイナーの結城美栄子さんによるアート作品がかかる「石田屋 ESHIKOTO店」店内。奥のカウンターでテイスティングもできる

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 福井の地酒「黒龍」「九頭龍」醸造元の黒龍酒造(同)の親会社「石田屋二左衞門」(同)が手がける「ESHIKOTO」プロジェクトの一環。「良い」を意味する古語「えし」をコンセプトに掲げ、レストランなどを収容する「酒樂(しゅらく)棟」、イベントスペースなどを設ける「臥龍(がりゅう)棟」などで展開する。

 酒樂棟には、菓子店併設のレストラン「Apéro & Pâtisserie acoya」(店舗面積約66坪)、ESHIKOTOブランドの日本酒などを扱う酒販店「石田屋 ESHIKOTO店」(同約33坪)が出店。臥龍棟(同230坪)には、イベントスペースのほか、瓶内二次発酵のスパークリング日本酒「ESHIKOTO AWA」貯蔵セラー(8000本収容)を設ける。

 レストランは席数44席。朝、昼、ティータイムと営業時間をゾーン分けし、モーニング2,800円(フリードリンク付き)、ランチ3,300円(同)、2,000円~3,000円のメニューをそれぞれ展開する。福井産の食材をふんだんに取り入れた料理で、越前焼や越前漆器などに盛り付けて提供する。

 プロジェクトの起こりは1990年代初め、同社の水野直人社長が欧米のワイナリーで目にした光景がきっかけだった。水野さんは当時、日本酒と同じ醸造酒であるワインから自社商品を進化させるヒントを探ろうと、各地のワイン産地を訪ね歩いたという。

 「永平寺町よりも田舎の町に世界中からワイン好きが集まる光景に感銘を受けた。ワイナリーを中心にして訪問者と地域の人が生き生きと交流しており、日本酒でもこのような場をつくることができればと考えた」。約10年前から同町内を車や徒歩で巡り好適地を探し、「強く印象に残っている(米国のワイン産地)ナパバレーの風景」が重なる下浄法寺地区に決めた。

 具現化に当たり、水野さんと「イデー」創始者の黒崎輝男さんがプロジェクトを統括。臥龍棟の設計を英国の建築家サイモン・コンドルさんが、酒樂棟を京都芸術大客員教授なども務める古谷俊一さんがそれぞれ手がけた。ロゴなどのアートディレクションはデザイナーの佐藤卓さんが務め、さまざまなクリエーターの関わりによる新たな価値創造を狙う。

 全敷地面積は約3万坪。うち約1万坪を施設用途に充て、酒造施設や宿泊施設などを今後新たに設ける予定で、水野さんは「私たち福井人はまだまだ福井の食や自然の豊かさについて知らないことが多いのでは。この施設を通してその良さを知り、県外から訪れる人たちに誇りを持って発信してもらえれば」と話す。

 営業時間は、レストラン=8時~11時、12時~15時、15時~18時、酒販店=10時~17時。水曜定休。いずれも20歳以上のみ入店できる。

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