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福井の「スースー」活動、SNSで話題に スーパーで買える土産品、地元女性が発信

「食の豊かさは毎日の生活の中に」と記した、「スースー活動 in 福井」のアカウントページ

「食の豊かさは毎日の生活の中に」と記した、「スースー活動 in 福井」のアカウントページ

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 福井の女性が取り組む「スースー活動 in 福井」が現在、インスタグラムで話題になっている。

商品撮影中のカヲルコさん。「(取材で)緩い環境で撮っているのがばれてしまった」と笑う

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 スースーは、福井のスーパーマーケットで買えるスーベニール(=土産物)を意味する造語。活動の主は、共に30代で福井市在住の「サナ」さんと「カヲルコ」さんの2人で、福井県内のスーパーマーケットで見付けた土産好適品をハッシュタグ付きのコメントと共に投稿する。

 総務省の「家計調査」で50年以上、油揚げ・がんもどき購入額全国1位を誇る福井市。活動発案のきっかけは、滋賀県出身のサナさんがスーパーマーケットで見掛けた「店頭に並ぶ油揚げの種類の多さ」だったという。サナさんは「豊かな食文化を福井の人はもっと誇っていいのでは」と仕事仲間のカヲルコさんに呼び掛け、3月上旬、専用アカウントを作って活動を始めた。

 スースーの基準は、福井県内のスーパーマーケットで売られていることと、県内企業が製造または販売する商品であることの2点で、9月24日現在、62件のスースーを掲載する。掲載商品は、清涼飲料水「さわやか」、県産大豆100%使用のきな粉や納豆、県産もち米の米菓「中半月」、大野市の精肉店が作る味付けホルモン、敦賀市の地元総菜「フジバーグ」など幅広い。

 商品選定はサナさんが主に担当し、福井市で生まれ育ったカヲルコさんはその選択眼にしばしば驚かされるという。サナさんは「油揚げは、電子レンジで温めてしょうゆを垂らすだけで十分おかずになるくらいクオリティーが高い」と評価し、カヲルコさんは「油揚げに限らず、素材がおいしいから調理にそれほど手間を掛けなくていい。働く主婦にはありがたい」と笑顔を見せる。

 撮影とコメント作成はカヲルコさんの担当で、SNS映えする写真撮影の勉強を兼ねる。「スーパーで売られている商品はおとなしめのパッケージが多い。商品がかわいく見えるよう背景紙の色を工夫している」とカヲルコさん。開始から半年を経て写真の腕も上達し、「商品は柔らかな自然光で撮るのがベスト」とコツもつかんだ。

 フォロワー数は800人を超え、「#餃子」などビッグワードのハッシュタグなどをきっかけに訪れる県外のユーザーもいる。2人は「企業の商品を勝手に広告しているような活動」と苦笑いしながらも、「純粋に趣味として楽しんでおり、『その商品っていいよね』と共感してもらえるのが一番の励み」と話し、今後も週1回ペースで投稿を重ねていく予定という。

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