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ガイド本「福井のトリセツ」 地図で読み解くエピソード、エンタメ性も交え構成

同書の表紙

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 地図で読み解くガイド本「福井のトリセツ 地図で読み解く初耳秘話」が5月10日、昭文社(東京都千代田区)から発売された。

福井の近現代史を地図から読み解くページ。紆余曲折を経て福井県が成立したことが分かる

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 各都道府県の地形、交通、歴史、文化、産業などを地図を手がかりに読み解くシリーズ本の20作目。NHK「ブラタモリ」などが火付け役とされる地形ブームを背景に、同社が得意とする地図編集のノウハウなどを生かし、北陸エリアの2冊目として制作された。

 巻頭グラビアに加え、「地図で読み解く福井の大地」「福井を駆け抜ける鉄道網」「福井で動いた歴史の瞬間」「福井で育まれた産業や文化」の4章立てで構成し、合わせて約40本の小テーマで展開する。

 広報担当者によると、シリーズの企画段階では「○○県のハツミミ」という題名も候補に挙がったという。「地元の人も初耳というような題材をできるだけ盛り込もうというのが編集方針。都市伝説レベルの話から裏付けを取っていくので調査は大変だが、分かりやすく見やすい地図を交えエンターテインメント性のある読み物となるように心掛けている」と話す。

 地形をテーマにした「地形編」では、フクイサウルスなどの恐竜化石が多く見つかる理由や、越前がにが冬の味覚として親しまれるようになった経緯を地形に基づいて解説。「交通網編」では、かつて国鉄金津駅(現JR芦原温泉駅)から延びていた国鉄三国線を取り上げ、えちぜん鉄道の路線との関わりについて紹介する。

 福井と縁のあるスタッフも編集に関わったという。「全くの偶然だが、当社が発行する地図の調査で以前に福井を訪れたスタッフがいて、福井の新発見につながったと話している」と担当者。福井へ新たに移住してきた人や、孫世代・祖父母世代などとの話題づくりにつながればと期待を込める。

 仕様は、B5変形判112ページ。価格は1,800円(税別)。

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