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福井に地下鉄開業 越前市出身の学生、郷土愛込め架空の路線図ネットに

架空の「福井市営地下鉄路線図」。実在の地名を随所に盛り込んだ

架空の「福井市営地下鉄路線図」。実在の地名を随所に盛り込んだ

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 福井出身の大学生が現在、「福井市交通局」という架空の地下鉄ウェブサイトを公開している。

越前新線紹介動画より。「JR東日本E233系をディーゼル仕様にした車両が走る」という設定

 開設したのは越前市生まれで東京都内の大学に在籍する「FM」さん。「もし福井に地下鉄が走っていたら」という想定の下、福井駅から南北に延びる「大和田線」などの路線図や、新線開通記念タオルなど公式グッズのページなどを設ける。

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 FMさんが路線図作りを始めたのは高校生の頃。「地方都市に住む私にとって、両親に連れられて乗った東京や名古屋の地下鉄は『都会』の象徴的存在だった。鉄道好きで始めたというより『福井の街がこんなふうに生まれ変わったら』という都会への憧れが制作の原点」と振り返る。

 上京後、福井のニュースをスマホアプリで日常的に目にするようになり制作に弾みが付いた。「『えちぜん鉄道と福井鉄道が相互乗り入れへ』というニュースを見て、福井にも直通運転の地下鉄ができれば面白いのではと空想がさらに膨らんだ」。グーグルマップで検索した福井市街の地図を前に、繁華街や住宅地などに置いた駅を結ぶ路線を次々と組み立てていった。

 当初10路線ほどあったという路線図は数回の改訂を重ねて現在5路線に。制作に当たっては「個人的に親近感のある名古屋市営地下鉄の路線図を頭に置きながら作っている」といい、自身の路線図でも同地下鉄名城線のような環状線を「花堂線」として描いた。

 映像業界への就職を考えるFMさんは、駅に入線する車両などをCGで描いた作品をユーチューブ上に公開している。「福井の地下鉄は全て単線で、運行本数も30分に1本程度という設定。その点は『福井らしさ』にこだわった」。駅構内のアナウンスも盛り込むという凝った作りで、音声合成ソフトでアナウンス音声を出力しリバーブ効果を掛けて駅構内の雰囲気を演出した。

 動画作品には「すごくリアル」「本当にできるんですか」「実現してほしい」などの感想が寄せられる。「架空の地下鉄サイトをきっかけに福井の鉄道に興味を持ってもらい、実際に乗ったり写真を撮りに来たりしてもらえれば」とFMさん。2018年度には福井駅から西に延びる「越前新線」の「延伸開業」を予定しているという。

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