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福井の企業が「ひと味惚れハンバーグ」 「ステーキを越えるハンバーグ」目指し開発

「ひと味惚れ(ひとみぼれ)ハンバーグ」の調理例。商品には、テストと検証を重ねてまとめた「焼き方ガイド」が付く

「ひと味惚れ(ひとみぼれ)ハンバーグ」の調理例。商品には、テストと検証を重ねてまとめた「焼き方ガイド」が付く

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 福井市にある精肉加工「サチアル・ファクトリー」(福井市開発4)が3月、新商品「ひと味惚れ(ひとみぼれ)ハンバーグ」の販売を発表した。

中澤代表(写真右)ら同社のスタッフ。第2弾としてキャンプ向け商品を企画中という

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 コロナ禍による「巣ごもり需要」の増加などを背景に、「自宅での食事時間を華やかに盛り上げられれば」(中澤良太代表)と開発した精肉加工品。鹿児島県産「鹿児島黒牛」と、同「かごしま黒豚」の合いびき肉、福井県産「福地鶏(ふくじどり)」玉子、同「奥越前高原 ジャージー牛乳」などの材料により商品化した。

 中澤代表は福井市出身で、12年間、市内の精肉販売会社で加工品の企画・開発に携わった経歴を持つ。「初仕事で肉のこね方をほめられたのがハンバーグにのめり込んだきっかけ」。当時の精肉業界では、ハンバーグ、コロッケ、ミンチカツなどの加工品は「2軍、3軍の扱い」で、サーロインなどのステーキと比肩する存在になることを願い、閉店後のキッチンで研究を重ねたという。

 研究成果を基に、「ハンバーグの味を決定づける」塩味には自社製造の塩こうじを使うことにした。福井産の素材にこだわり、みそ製造販売「マルカワみそ」(越前市杉崎町)の蔵付きこうじ菌、自然栽培米、大野市内でくみ上げた湧き水、「志野製塩所」(福井市鮎川町)の「百笑(ひゃくしょう)の塩」などを組み合わせた。「塩だけの味付けに比べ塩味の当たりが柔らかで、ハンバーグもふっくらと仕上がる利点がある」

 現在、クラウドファンディングサイトで寄付を募っており、原料・梱包(こんぽう)資材などの仕入れ、第2弾商品の開発、同ブランドウェブサイトの制作などに充てる。目標額は100万円で、寄付コースは3,360円~4万円の7通り。返礼品として、割引価格による同商品パック、福井県の風景美をデザインした風呂敷付きギフトセットなどを設ける。

 ハンバーグの重さは1個180グラム。「1個当たり約1,800円で一般的な商品と比べ割高という声も頂いているが、買って後悔させない自信はある」と、ギフト、ハレの日のごちそう、「自分へのごほうび」などの用途を想定する。中澤代表は「ステーキを越えるハンバーグステーキを作りたかった。ミンチのひき方一つとってみても、ハンバーグの奥深さは無限」と笑顔を見せる。

 支援募集締め切りは4月18日。

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