福井を拠点に活動するアイドルユニット「さくらいと」が現在、インターン第1期生を募集している。
さくらいとは2019年7月、「福井の伝統工芸を応援するアイドル」をコンセプトに発足。北陸新幹線敦賀延伸予定の2023年に日本のトップアイドルになるという目標を掲げ、伝統工芸関連イベントのサポート、テレビ・ラジオ番組への出演、県内の伝統工芸工房やグルメスポットのリポート動画配信などの活動を展開している。
インターン制度はプロデューサーの川縁圭志さん(福井市出身)が「職業選択の一つの形として、芸能活動の職業体験をわくわくしながら楽しんでもらえれば」と立案した。女性を対象に、メンバー(17歳~35歳)、スタッフ(18歳以上)の2コースで参加者を募集する。
活動期間は12月1日~2021年2月28日で、グループメンバー3人と共に興味のあるコンテンツに参加できる。コンテンツには、伝統工芸体験、スタジオダンス練習、生動画配信、ラジオ番組見学・体験、福井のPR活動体験、レコーディング、ステージ出演、宣伝用アーティスト撮影などを設ける。活動エリアは主に、福井市、鯖江市、越前市、越前町を想定。体験は無料で、移動や衣装にかかる費用は個人負担となる。
川縁さんによると、新型コロナ禍による活動方針の転換が背景にあるという。「サンドーム福井での単独コンサートという視覚的目標を維持しながらコロナ共存時代にふさわしい活動形態を模索し、『県内各市町に2人ずつ密着で応援担当するメンバーをつくる35人の大所帯グループ』という目標に向かい歩き出した。インターン制度はその一歩」と話す。
「当初は『活動内容や目的が分からない』などの声もあったが、結成から1年経ち、関わった方々から『すてきな活動ですね』という感想を頂くことが多くなった。新しい形の芸能活動を知ることで、時代に沿った考え方や経験などを積んでもらえれば」とも。活動期間後、芸能活動への意欲を持つ参加者を対象に、「さくらいと」加入オーディション、新ユニット結成オーディション、運営スタッフ正式参加などの道も設ける。
締め切りは11月15日。募集人数は、メンバー=5人、スタッフ=3人程度。未成年者の応募には親権者の同意が必要。