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旅のサイト「福井微住.com」準備進む 福井の生活資源に焦点、運営支援呼び掛け

「県民ワクワクチャレンジプランコンテスト2019」でチームメンバーらと。写真中央が田中さん

「県民ワクワクチャレンジプランコンテスト2019」でチームメンバーらと。写真中央が田中さん

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 現在、福井の生活資源に焦点を当てた旅のサイト「福井微住(びじゅう).com」の準備が進んでいる。

 福井市出身の田中佑典さんが呼び掛け人となり進めているプロジェクト。田中さんは約10年前にアジアでの台湾の重要性に着目し、日台間を往復しながら「台日系カルチャーマガジン『LIP 離譜』」の編集などを手掛けてきた。2017(平成29)年には、福井の生活資源をテーマした旅行本「青花魚(さば)」を、台湾在住の編集者や、写真家・川島小鳥さんらとともに制作している。

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 「微住」は田中さんが考案した造語で、「完全に移住定住して生活するのでなく、旅のスタイルの一つとして福井のローカルな生活を体験する」という思いを込めた。「福井は新幹線も通らず定期便の空港も無い地域。台湾の人たちが『そんな秘境みたいな場所にぜひ行ってみたい』と関心を寄せてくれた経験を通して、福井の魅力は観光という軸では表現できないと確信した」と話す。

 プロジェクトは福井県が昨年行った「県民ワクワクチャレンジプランコンテスト2019」でグランプリを受賞。今春をめどに、微住者受け入れの窓口となるウェブサイトの公開を目指す。制作チームも福井で微住しながら作業を進めるといい、福井各地の微住プラン、希望者の募集、微住中の様子などを中国語繁体字と日本語で発信する予定という。

 プロジェクト運営に充てるため、クラウドファンディングサイトで寄付を募る。コースは5,000円~10万円の15コースで、メッセージ入り「青花魚」、台湾人微住者とのカフェ店主体験、オリジナル台湾旅行の個別相談、4月開業予定のホステル「荒島旅舎」(大野市)の2泊宿泊券、台湾式中国語教室「カルチャーゴガク」特別レッスンなどの返礼品を設けた。目標額は30万円。

 自らを「生活芸人」と名乗る田中さん。「観光客として訪れてもらうのでなく、福井での暮らしに何かしら携わって地域のゆるい一員になってもらおうというのが微住の考え方。近隣の観光地の後ろをついていくような時代はもう終わらせたい。福井を『ゆるさと(=ゆるい故郷)』と思ってくれる微住者と共に、この土地を面白く元気にできれば」。台湾など国外在住者だけでなく、県外在住者にもサイト利用を呼び掛ける。

 クラウドファンディング締め切りは1月24日23時。