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福井の企業が一級建築士向けサイト 学生、DIY愛好者らへの浸透にも期待込め

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 建材ネット販売を手掛ける「OOKABE Creations」(福井市米松2)が12月2日、一級建築士向けウェブサイト「CLASS1 ARCHITECT PORTAL(クラスワンアーキテクトポータル) 」を公開した。

冊子版の「CLASS1 ARCHITECT」。12月20日発行の第4号(左)では、建築設計事務所「SUEP.」(東京都世田谷区)が手掛けた「清里のグラスハウス」(山梨県北杜市)を取り上げた

 国内トップクラスの建築家が手掛けた事例を使用建材の切り口から紹介する、同社制作のフリーマガジン「CLASS1 ARCHITECT」を軸に据えたスマートフォン向けサイト。バックナンバー全記事のほか、建材無料モニター企画「CLASS1 MONIKEN」、建材比較記事「CLASS1 DIGEST」、建材をオーダーメード購入できる「CLASS1 SELECT」などのコンテンツを網羅する。会員登録制で、利用無料。

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 同社は2003(平成15)年からガラス加工品の通販サイトを運営しており、ガラス製ラック、ガラステーブル天板、曲げガラスなどの販売や、板ガラスの切り売りなどを展開している。同社チーフマネジャーの吉田尚史さんは「割れやすい商品のネット通販を始めるに当たり、当初は社内で反対の声もあったと聞く。15年以上ノウハウを積み重ねたことで、ガラス以外の建材メーカーからサイト運営の手法について尋ねられることも多くなった」と話す。

 全国の建築士1万人に送付しているというフリーマガジン制作を通して、「建築士と建材メーカーとのマッチングはまだまだ進んでいないと感じる」とも。「雑誌やポータルサイトは自社通販サイトのプロモーションという側面もあるが、マッチングを支援することで建材業界全体の底上げにつながればという思いもある」

 サイトを構築するに当たり、PCではなくモバイルデバイスでの閲覧を主眼にした設計を行った。デザインを担当した岩崎祐輔さんによると「施主との打ち合わせや、移動中などのシーンで読まれるサイトを想定した」という。

 全国には現在約100万人の建築士がいるといい、当面の目標として10万人の会員獲得を目指す。岩崎さんは「会員の中には飲食店オーナーと思われる方もおり、店舗改装などの情報収集につなげる狙いがあるのではと推測。『一級建築士と建材をつなぐポータルサイト』をうたってはいるが、建築を学ぶ学生やDIYを楽しむ一般の方などにも浸透すれば』と期待を込める。