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デザイン実践プログラム「XSCHOOL/XSEMI」、福井で開講へ 地元4社が参画

トークセッションの様子

トークセッションの様子

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 デザインを学び実践するプログラム「XSCHOOL/XSEMI(エックスゼミ)」説明会が9月12日、福井駅西にある飲食店「ベスタ」(福井市中央1)で行われた。

東京で行われた最終発表会の様子(撮影:片岡杏子)

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 福井市が「make.f 未来につなぐ ふくい魅える化プロジェクト」の一環として行う事業創造プログラム。「次代をデザインする人のための小さな教室」をコンセプトに掲げ、デザインの本質を捉えて社会の課題解決を目指す人や、異分野に対して貪欲な好奇心を持つ人などを全国から募集する。開催は今年で4回目。

 プログラムは、「多様な生き方の集合体=都市」を主題に広義のデザインの力について学ぶ「XSEMI」、3人一組を基本ユニットにプロジェクトを進める「XSCHOOL」の2本立て。XSCHOOLは「未来に根ざす土着な技術」を探索テーマに据え、約4カ月間の会期中に4回のワークショップ、東京と福井での最終発表会などを予定する。

 XSCHOOLでは事業革新に関心を寄せる地元4社がパートナー企業となり、若手経営者や若手社員ら各企業内でつくるグループもプロジェクトに参画する。パートナー企業は、日華化学(文京4)、増田喜(乾徳2)、八木熊(照手2)、米澤物産(八重巻中町)。福井大産官学連携本部、福井銀行、福井新聞社も運営に協力する。

 19時から行った説明会には約30人が参加した。プログラムディレクターでデザインスタジオ「ビネン」(和田中1)の坂田守史さん、日華化学イノベーション推進本部長の松田光夫さんらが登壇し、プログラムの概要説明、トークセッション、これまでの成果紹介などを行った。

 昨年、Uターンを機に参加したという建築士・高野麻実さんは「建築以外の分野にも関わる生き方ができればと考えたのがきっかけ。レース織メーカーで素材に向き合う大切さを学んだ経験が今の仕事に生きている」と振り返った。XSCHOOLメンターの高橋要さんは「会期が終わっても福井を訪れる受講生が多い。県外の人たちとの交流が生まれ、新たな地域資源が蓄積されている」と解説した。

 XSCHOOLでは過去に、毎日1つのミッションを記した子ども向け日めくりカレンダー「こよミッション」、民話と食との関わりに着目した「福井 絵巻味噌」などの企画が生まれ商品化されている。

 XSEMIは9月22日・23日、日華化学NICCAイノベーションセンターなど福井市内計2会場で行う。スピーカーは、在宅医療専門「オレンジホームケアクリニック」(田原1)の紅谷浩之さん、「やまのこ保育園 home」(山形県鶴岡市)の長尾朋子さん、現代美術作家の椿昇さんら。参加費は、一般=2万5,000円(9月16日までの申し込み分は2万円)、学生=1万円。定員60人程度。

 締め切りは、XSEMI=9月19日、XSCHOOL=10月4日。

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