福井出身のミュージシャンが2月14日、福井のローカルアイドルグループの構想を明らかにした。
「アイドル活動を通じて伝統工芸への理解も深めてもらえれば」と話す川縁さん
プロジェクトを発表したのは、福井市宣伝隊長「朝倉ゆめまる」公式応援ソングなどを手掛ける川縁清志さん、ウインドシンセサイザー奏者で、「福井県住みます芸人」のマネジメントなども行う大西泰敬さんの2人。
「福井の伝統工芸を応援するアイドル」をコンセプトに掲げる。川縁さんは「朝倉ゆめまるなど福井を応援する楽曲を提供してきた中で、県内の伝統工芸を音楽で応援したいという思いが募った。メンバーとファンがアイデアや目標を共有し、成功の喜びを分かち合えるようなグループを作っていきたい」と話す。
対象は18歳~25歳の未婚女性(未成年者は親権者の同意が必要)で、プロダクション未所属であることが条件。自己PR文、写真2点(全身、バストアップ)などによる1次審査の後、歌唱・ダンスチェック、グループコンセプトについての考えなどを問う質疑、カメラチェックなどの2次審査を行いメンバー候補を決める。
東京都内のご当地アイドルグループをプロデュースした経験もある川縁さん。「世代を超えて愛されるようなキャラクターや、福井を思う熱い気持ちなどを選考ポイントに考えている。歌唱力や演技力などを評価対象にはするが、趣味や特技などその人にしかない強みも見極めた上でメンバー候補を決めたい」
オリジナル楽曲の披露を兼ねた初ステージを今秋に予定する。ライブ、テレビ・ラジオ出演、動画サイトでの番組配信などへの展開も視野に入れ、「メンバー個々の長所を伸ばしながら息の長い活動ができるようにサポートする体制を整える」という。
大西さんは、日本総合研究所(東京都港区)の「47都道府県幸福度ランキング」を引き合いに、「福井県は3回連続総合1位の座にあるが、文化分野では30~40位台とまだまだ。伝統工芸応援アイドルの結成を機に、伝統工芸とエンターテインメントの両面で県民の関心を引くことができれば」と期待を寄せる。
5月31日締め切り。