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2019年「大阪マラソン」 福井発の手描きイラスト、メインビジュアルに

メインランナー募集などに用いられる引野さんの作品

メインランナー募集などに用いられる引野さんの作品

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 大阪マラソン組織委員会が12月25日、2019年「第9回大阪マラソン」ランナー募集ポスターなどに用いるメインビジュアルを発表した。

陸上競技経験者でもある引野さん。「マラソンは全然やっていなくて短距離走専門だった」

 「過去最高の応募数」という公募228点から最優秀作に選ばれたのは、福井市在住のイラストレーター引野裕詞さんの作品。委員会は大阪マラソンを「さまざまなジャンルの人々が関わることのできるプラットフォーム」と位置付けており、7月上旬から10月下旬までメインビジュアルの一般公募を受け付けた。

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 引野さんが制作に取り掛かったのは10月上旬ごろ。「大阪マラソンの沿道に住んでいたことがあり、なじみのあるイベントに自分の得意分野で関わることができればと応募することにした」。約1週間のリサーチを基に「ガヤガヤ感」を作品のキーワードに据え、3週間ほどかけて色鉛筆で原画を仕上げデジタルデータ化した。

 仮装して参加するランナー、たこ焼きを持って応援するヒョウ柄スタイルの女性、太陽の塔などを盛り込み、大阪マラソンのにぎやかな雰囲気を表現した。メインビジュアルは縦長の構図だが、「デザイナーとしての経験から、横長でも展開しやすいよう全パーツをレイヤー分けした画像データで応募した」とも。

 12月4日に大阪市内で行われた選定審査会では、大阪芸術大学客員教授の清水柾行さんら3人が審査に当たった。引野さんの作品は「前回・前々回の採用作と異なる色使いやタッチが新鮮で、エネルギーが伝わり多様性も表現されている。大阪全体が優しい歓喜に包まれているようなイメージが見た瞬間に伝わる」という評価を得た。

 「公募へのチャレンジはほぼ初めてで、最優秀作の通知が届いた時には驚いた」と振り返る引野さん。「福井に移住してまだ1年半ほど。今回のメインビジュアル採用が、福井の伝統工芸や地場産業などこれまで描いたことの無い分野の仕事につながるきっかけになれば」と話す。

 第9回大阪マラソンは来年秋に開催予定。引野さんのイラストは同委員会で補作の上で完成版となり、ランナー募集ポスターなどの制作物に使用される。