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ボランティア服をリユース 福井で「ベスト・リユースPJ」進呈式、国体・障スポ「レガシー」活用

進呈式の様子。前田館長(左)、乾さん(右)

進呈式の様子。前田館長(左)、乾さん(右)

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 福井市日之出公民館(福井市四ツ井1)で11月25日、福井国体・障スポ「ベスト・リユースPJ(プロジェクト)」の進呈式が行われた。

国体・障スポ後も活躍するベスト。11月上旬、国重要文化財「旧木下家住宅」(勝山市)で行われたイベントでもボランティアが着用した

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 今秋の福井国体・障スポ(=全国障害者スポーツ大会)向けに作られた、ボランティア用ベスト・帽子の有効活用を図る活動の一環。同市在住の公務員・乾陽子さんが個人プロジェクトとして立ち上げ、フェイスブックグループや友人などを通じて提供を呼び掛けた。

 「職場で女性用事務服が廃止された時、もったいないと思いながらも何も行動できなかったことが心残りだった」と乾さん。「私自身、一つの物を大切に長く使うという性格。福井の繊維技術を生かして作られたウエアを長く活用できればと考えた」と振り返る。

 公民館への進呈は10月中旬、活動を知った同地域担当の市職員・井上佳音里さんが前田誠一郎館長に話を持ち掛けたことがきっかけ。プロジェクトと公民館、双方の思惑が一致し、プロジェクト第1弾として30着の進呈が決まった。

 9時から行われた贈呈式には、前田館長、乾さん、井上さん、地区の住民らが出席。同国体・障スポ公式キャラクター「はぴりゅう」をあしらうなど、乾さん自ら装飾したウエア入り段ボール箱が手渡された。

 前田館長は「地区内の中学生など多くの方が公民館活動を支えてくださっている。30着あれば需要には十分応えられ、文化祭、敬老会、大掃除、児童見守り隊など着用できそうな場面も多い」と話し、「予算のめどを付け、公民館のマークをプリントしたい」とプランを描く。

 県によると福井県分だけで約1万1000着のベストが配布されたといい、プロジェクトでは引き続き提供を呼び掛ける。乾さんは「(福井市中央公園で)夏に行われた『できるフェス』に刺激され、私もできることから行動してみようと始めた。公民館以外の団体からも問い合わせが来ており手応えを感じている」と声を弾ませる。

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