福井県永平寺町の黒龍酒造(永平寺町松岡春日)が2019年1月29日、コラボレーション商品「黒龍 大吟醸 龍×ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス」の販売を始める。
ゲームメーカー大手「スクウェア・エニックス」(東京都新宿区)が手掛ける同名RPGの配信開始3年を記念した商品。ゲームに新たに登場する幻獣「黒龍」にちなみ、今年1月ごろからコラボレーションの企画を進めてきた。
同社が1975(昭和50)年、全国に先駆けて発売したという大吟醸酒「黒龍 大吟醸 龍」をベースに化粧箱やラベルを新たに製作。装画は「ファイナルファンタジー(FF)」シリーズのイメージイラストを手掛ける天野喜孝さんの描き下ろしで、黒龍とプレーヤーが一体となって敵に立ち向かう様子をモチーフにした。
同ゲームは全世界で3500万ダウンロードを超える認知度の高い作品。社内も世界的人気作品とのコラボに沸き、経営企画部の前田伊穂さんは「ファイナルファンタジーは子どもの頃によく遊んだゲーム。大人になり仕事として改めて関わることができ感慨深い」と感激の表情を見せる。
特約店とスクウェア・エニックスの通販サイトで取り扱う。同部の薮下喜行さんは「当社商品は特約店での販売が主で、普段酒販店を利用しない層への開拓という点ではまだまだ。日本酒ファンとゲームファンは『のめり込みの熱さ』という点で共通しているのではと考えており、本商品が新たな客層を特約店に呼び込むきっかけになれば」と期待を寄せる。
720ミリリットル入りで、価格は5,000円(税別)。