福井県坂井市の「旧森田銀行本店」(坂井市三国町南本町)で11月17日・18日、一人芝居「そこにこえ」が上演される。
坂井市三国町の演劇教室「MAFF」所属の沼畑真さんと、福井市の劇団「百年イラチカ」所属の内田地加王(ちかお)さんでつくるユニット「NUMACHIKA」の初公演。小さい頃から人生の一瞬をテープに録音することを趣味としてきた男性の一生を沼畑さんが演じる。
脚本は内田さんの書き下ろし。沼畑さんが年末向けの一人芝居の企画を練っていたところ、かねて顔見知りだった内田さんが劇作を申し出てユニット結成に至った。
「内田さんと準備を進める中で、芝居は一人ではできないものだと改めて実感した。演出家やスタッフはもちろんのこと、周りの人たちの応援の声や支えなども直に感じる。恩返しのつもりで本番に臨みたい」と沼畑さん。
内田さんは同作の演出も手掛け、「役者の味を壊さないように気を配りつつ、お客さまに芝居を堪能してもらえるように考えて本番を目指している。お互いに楽しみながら芝居を作り上げている雰囲気が本番でも伝わればうれしい」と話す。
会場は国の登録有形文化財で、通常は展覧会やコンサートなどで使われることが多いという。周辺は港町の風情がある街並みで、沼畑さんは「三国の観光も兼ねて気軽に来場してもらえれば」と呼び掛ける。
上演時間は、17日=20時~、18日=19時~。料金は、前売り=一般1,000円、高校生以下500円(当日は各300円増し)。