旧保育所活用イベント「たくらCANVASマーケット」が11月11日、福井県南越前町で行われる。
「イベントを『田舎ってかっこいい』と思ってもらえるきっかけに」と設営プランを話し合う、山岸さん(左)、藤原さん(右)
同町宅良(たくら)地区の住民や、宅良地区で活動する福井大(福井市文京3)工学部住環境計画研究室のメンバーなどでつくるグループ「たくらCANVAS」が企画した。2004年に閉所した旧宅良保育所園舎や園庭などを開放し、マルシェ形式のイベントを展開する。
当日は、タコライス、消しゴムはんこ、生活雑貨、木製品、革小物、ボディーメンテナンス、陶器、スペシャリティーコーヒーなど約25店がブース出店するほか、同イベント恒例という一般参加型の物々交換ブースも設ける。
イベントは今年で5回目。旧保育所は同町所有の遊休施設となっており、イベント時だけ一時的にオープンする状況が続いていた。南越前町地域おこし協力隊を経て、流動創生を軸に多拠点居住を実践する山岸達也さんは、グループの現況を「ひとまず来年3月まで有償で継続的に借り受けできる体制が整い新たな展開が見え始めている」と説明する。
グループにはすでに、古着店やカフェなどとして入居を希望する声が寄せられているという。代表で雑貨店「GENOME」(南越前町長沢)店主の藤原ヨシオさんは「イベントに来場するお客さんに『この場所を使ってみませんか』とも提案したい。さまざまな業種の人たちが集うことで、地元の人たちにも『宅良は面白いことをやっている地区』という認知が広まれば」と期待を寄せる。
開催時間は10時~16時。入場無料。雨天時は園舎内で行う。