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福井・越前町で企画展「明治時代のふくい」 汽車土瓶など鉄道関連出土品も

展示品の「汽車土瓶」

展示品の「汽車土瓶」

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 越前町にある福井県陶芸館(越前町小曽原)で現在、企画展「明治時代のふくい -近代のくらしとやきもの-」が行われている。

会場の同館企画展示室

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 福井県が主催する「幕末明治福井150年博」の一環として同館が企画。明治時代の市民生活に焦点を当て、日渉(にっしょう)園、葵園、氷坂焼など県内窯元の製品、福井市内の足羽(あすわ)山で作られていた笏谷(しゃくだに)焼など約140点を展示する。

 会場にはJR福井駅周辺整備事業の発掘調査で出土した「汽車土瓶」、眼鏡フレーム、キセルの吸い口、駅売りの牛乳瓶、迷子札なども並ぶ。汽車土瓶はかつて駅弁と共に販売されていたお茶の容器で、展示品には直江津、熊谷、米原、大宮などの駅名が記してある。

 学芸員の木村茉莉さんは「鉄道ファンや郷土史に興味のある方なども来館し、美術品中心の企画展とは違った反響がある。明治時代の福井の暮らしや、日常生活の中の陶芸品に関心を寄せるきっかけになれば」と話す。

 関連イベントとして5月12日13時から、担当学芸員によるギャラリートークを行う。26日~28日には、同館のある越前陶芸村で「第38回越前陶芸まつり」が行われる。

 開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。料金は一般300円(高校生以下無料)。月曜休館(5月28日開館、29日休館)。6月3日まで。

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