福井県池田町の「能楽の里文化交流会館」(池田町薮田)で11月26日、「国際有機農業映画祭 in 池田 2017」が行われる。
上映作品より「水になった村」。大西暢夫監督は旧徳山村に15年間通い詰めたという
同町や越前市在住の有志十数人でつくる実行委員会が企画し、2年ぶり5回目の開催。棚田の継承、遺伝子組み換え作物、夫婦のセカンドライフなどを題材にした映画の上映や、専門家による講演などを行う。主会場(大ホール)のほかに子ども連れで観賞できる和室「親子ルーム」を設け、町民手作りのランチ販売も予定する。
上映作品は、同町と冠峠を境に接した岐阜県旧徳山村のダム水没までを追ったドキュメンタリー「水になった村」など4本。講演は、食糧問題や農業問題を専門とするジャーナリスト・天笠啓祐さんによる「こまった未来へ!? 不都合な食への足音とは…」。
同町在住で実行委員長の伊藤洋子さんは「主要農作物の種子の安定供給を趣旨とする種子法が廃止され、持続可能な食の在り方が問われている。『有機農業』を掲げた映画祭だが、有機農業の方法論を議論するという堅い内容ではなく、人同士のつながりや生き方の多様性などについて考えるきっかけとなれば」と話す。
9時15分開演。料金は、前売り=一般1,500円、大学生500円、当日=同2,000円、同500円。高校生以下無料。前売り券は同館のほか、「まちの市場 こってコテいけだ」(池田町薮田)、池田町アンテナショップ「こっぽい屋」(福井市花堂南2)などで取り扱う。
映画祭に合わせ、同町内の宿泊施設「ファームハウス・コムニタ」で入場券をセットにした宿泊プランも用意する。料金は、当日泊(1泊2食付き)=1万500円、前日・当日泊(2泊4食付き)=1万9,000円。問い合わせは実行委員会(TEL 090-8260-2136)まで。