福井の「ミスド」1号店、9月末閉店へ ツイッターに「まさか」の声

同店外観。公衆Wi-Fi環境が整っており「福経」スタッフもよく利用した

同店外観。公衆Wi-Fi環境が整っており「福経」スタッフもよく利用した

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 福井市の「ミスタードーナツ 福井駅前ショップ」(福井市中央1)が、9月30日をもって閉店する。

閉店を告げるポスター。SNSでも写真が拡散している

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 同店は、福井県内の「ミスド」1号店として1973(昭和48)年10月に開店し、その後リニューアルを行い現在の店舗となった。3月27日に福井駅西口交通広場が開業するまで、同店近くにはコミュニティーバス「すまいる」停留所や福井鉄道の電停などがあり、待ち時間を店内で過ごす客の姿も見られた。

 閉店の経緯について、ダスキン(大阪府吹田市)ミスタードーナツ事業本部の担当者は「フランチャイズ加盟店から『諸般の事情で閉店したい』と申し出があった」と説明する。同社は「中期経営方針2015」の下で現在、新コンセプト店舗への改装などブランド再構築を推進中だが、同担当者は「あくまで加盟店側の事情」と強調。バス停や電停の移転、4月の福井駅西口再開発ビル「ハピリン」開業などが閉店の遠因と推測される。

 勤務経験者からも閉店を惜しむ声が上がる。福井市在住で、学生時代に4年間アルバイトをしたという竹内朋美さんは「リニューアル前の対面販売の時代で、常連さんの好みを知るにつれ少しずつ打ち解けていったのを覚えている。自分にとっては接客の基本を学ぶことができた大きな存在。個人的にもよく利用しており、『安定の駅前ミスド』だったのになぜ無くなるのか」と残念がる。

 ウインドーには閉店を告げるポスターが掲げられ、8月24日午前ごろからSNSなどで拡散が始まった。ツイッターには「まさか閉店なんて」「高校生のたまり場はどこに…」「気軽に立ち寄れる店が無くなっていく」という感想や、若者が集うまちづくりのあり方を問う意見、閉店後の新店舗に期待する声などが相次いだ。

 同店閉店に伴い、福井県内の「ミスド」店舗数は「みつばち」(間山町)が運営する14店となる。

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