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福井・敦賀発のミカンクラフトビール「914 KURO」 地産地消の拡大に一役

福井・敦賀発のミカンクラフトビール「914 KURO」 地産地消の拡大に一役

同商品を手に笑顔を見せる宮本さん

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 福井県敦賀市にある酒販店「ケセラセラーみやもと」(敦賀市呉竹町1、TEL 0770-22-0537)の「敦賀東浦みかん 914ビール KURO」の販売が始まって3カ月がたった。

店頭に並ぶ「914 BEER」(左)と「914 KURO」(右)

 温州(うんしゅう)ミカンの北限栽培地とされる同市東浦地区のミカンを使ったクラフトビール「914ビール」シリーズの新商品。エールタイプの従来品と異なり、濃厚でホップの苦味の強いスタウトタイプとして開発した。「914」のネーミングは、同市の郵便番号と同市内最高峰の野坂山の標高にちなんだ。

 原料の一つとして、スロージューサーでコールドプレスしたミカン果汁を使う。同店の宮本佳奈さんは「従来品用を含め300キロ近いミカンが必要で、スタッフ3人が総掛かりで絞る。家庭用ジューサーでは耐久性に問題があることが分かり業務用を導入したが、それでも10キロのミカンを絞るのに2時間は掛かる」と明かす。

 同シリーズはミカン果汁を瓶内2次発酵させるのを特徴とする。「フランスのシャンパンと同様の製法を採っている。当初はオレンジピールを使ったベルジャンホワイトタイプのビールを作ろうと考えたがうまくいかず、果汁を使うという発想に切り替えた」

 原料の調達先として同地区の農作物生産団体「希望の里」とパートナーシップを結んだ。同団体は、作り手の高齢化などで農業を退いた世帯から畑を借り上げてミカン栽培などを行っており、「販売に向かないきずあり品」をビール用途として仕入れる。

 「販売に向かないという理由で廃棄していたミカンを有効活用できるようになった」。果汁を絞った後の皮も、同市内の洋菓子店やアロマサロンで製菓材料や精油原料として活用されているという。

 「『KURO』は洋菓子のオランジェットを意識した商品」と宮本さん。「購入された方から『コクがありエスプレッソのような味わい』などの感想も頂いている。従来品に比べ果汁を2倍近く使うことや醸造タイミングが年3回と限られていることから生産数は少なくなるが、『KURO』をきっかけに東浦のミカンや敦賀に興味を持っていただく方が増えれば」と商品への思いを込める。

 310ミリリットル入りで、価格は540円。

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