福井で「はじめての真珠講座」 歴史や見極め方、専門アドバイザーが指南

真珠母貝の現物を示しながら、養殖の工程を説明する土屋社長

真珠母貝の現物を示しながら、養殖の工程を説明する土屋社長

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 福井駅西口の複合施設「ハピリン」(福井市中央1)2階多目的スペース「WiL(ウィル)」で6月3日、「はじめての真珠講座 in FUKUI」が行われる。

真珠養殖の様子。「1個の真珠が育つのに3~4年掛かり、約3000回も人の手が加わる」という

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 福井市の宝飾品販売卸「ジュエリー土屋」(大手3)が今年3月に始めた真珠講座の一環として企画。同社3代目社長で一般社団法人日本真珠振興会「シニア・アドバイザー」の資格を持つ土屋道照さんが講師を務める。

 現在、福井県内で同資格を持つのはわずか数人という。講座では、宝飾品としての真珠の歴史、「日本が世界に誇る品質」という養殖真珠の起源、真珠作りのプロセス、良質な真珠の見極め方、メンテナンス方法などについて実物やスライドなどを交えた解説を予定する。

 土屋社長が講座を行う理由の一つに、1981(昭和56)年、若狭町鳥浜貝塚で発見された日本最古の真珠とされる「トリハマパール」の存在がある。「真珠は人類が初めて手にした宝石と言って良く、その歴史に福井が関わっているということが誇らしい。県外の展覧会などにも貸し出されるという貴重な地域資源の存在を知ってもらえれば」

 日頃の企業活動の中で「日本人の生活から真珠文化が失われつつあると感じる」とも。「かつて県内に40社ほどあった養殖業者は現在、わずか数社になってしまった。真珠は母性の象徴とも言われ、首元を優雅に引き締める宝飾品として長く付き合える存在。何事にも言えることだが、早いうちから良い物を知ることが心の豊かさにつながるのでは」と力を込める。

 時間は、11時~、14時~。定員は各回10人。参加無料。ホームページで申し込みを受け付けている。

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