舞台「フシギなテレビジョン」が来年1月27日・28日、福井駅西のイベントスペース「福井 北ノ庄クラシックス」(中央1)で行われる。
来年9月、福井市の映画館「メトロ劇場」で公演を行う。「『+3』が、演劇、映画、音楽など福井のカルチャーを巻き込む象徴的存在となれば」と笠松さん(中央)
福井在住の若者3人によるクリエーターユニット「+3(たすさん)」による第3回公演。「日常生活に潜む、いとおしい情けなさやみじめさ」をキーワードにしたシチュエーションコントをオムニバス形式で展開する。
「+3」は今年2月、福井県主催の仮想大学「エキセントリック・カレッジふくい」を機に発足したユニット。同大学で出会い意気投合したという笠松大誠さん、もりゆかさんの2人に、笠松さんの友人である上田陸さんが加わり、4月に旗揚げ公演「ナスカの地上へ」を行った。
以来、第2回公演「RANMAN」、福井駅西での「チャレンジ応援文化祭」出演、県内の劇団への客演、コントコンテスト「キングオブコント」へのエントリーなど活動を重ねてきた。メンバーは発足から現在までを振り返り、「密度の濃い1年で、『もう年末になってしまった』という実感がある」と口をそろえる。
コントを軸にした公演を行う一方、音楽、アート、タレントなど、各自の強みを生かした活動も展開する3人。もりさんは「メンバー各自が自立することで『+3』は成り立っている」、脚本を手がける笠松さんは「自分の活動を頑張ることが、結果として『たすさん孝行』につながっている」とそれぞれ話す。
第3回の稽古に当たっては、「前回は完璧さを追求するあまり脚本を作るのに苦戦した」(笠松さん)という反省から、ラフな脚本を基にメンバーのアイデアを重ねながら練り上げる方法に切り替えた。「2人から思いも寄らない面白さが飛んでくる。違うジャンルで活動をしている同士から生まれる化学反応がいい」と笠松さん。
日常の「あるある」をポップに描いた前作から一転、通底したテーマの下で深い世界観に挑むというメンバー。活動2年目のスタートを切る公演を前に、「初めての人はもちろん、今まで見に来てくれた人にも驚きを与えられれば」ともりさん。上田さんは「私自身の『人としての成長』にもつながる舞台に」と意気込む。
開演時間は、27日=19時、28日=17時。料金は、一般=2,000円、学生=1,500円。インスタグラムアカウントで予約を受け付ける。