アートイベント「ZEN AIR Eiheiji(ゼン・エアー・永平寺)成果発表展 2023」が12月7日、永平寺町内で始まった。
「禅の里」をうたう同町の交流人口拡大など目的に、福井県、永平寺町、民間企業などでつくる「ふくいArts Center and Residenceプロジェクト実行委員会」が企画。委員会の公募で選出された芸術家2人によるアーティスト・イン・レジデンス(実地制作形式)の作品を町内3会場で展開する。開催は今回が初めて。
展示作家は、写真家の大槻唯我さん(東京都在住)、彫刻家の中村厚子さん(神奈川県在住)。2人は9月から町内に滞在し、地元スタッフの協力を得ながら町の文化や歴史などの調査に取り組んできた。
生と死を巡る人の営み、その背後にある風土などに焦点を当てた作品を手がける大槻さん。11日から、同町や周辺地域、曹洞宗大本山永平寺などで撮影した写真を同寺内の大広間「傘松閣(さんしょうかく)」で展示する。
中村さんは、座禅から着想した立体、インスタレーション、ドローイング、映像などの作品を展示。町内にある民家の蔵を会場に、町に息づく禅の精神の文化を多彩なメディアを使って重層的に表現する。
チケット販売や会場案内などの窓口を、えちぜん鉄道永平寺口駅近くの旧永平寺保健センターに設ける。同センターにも大槻さんと中村さんの作品を展示する。
関連イベントとして12月10日14時から、同センターでトークイベントを行う。登壇者は、イベントディレクターの窪田研二さん、大槻さん、中村さんの3人。料金は500円(観覧チケット持参の場合無料)。
展示の鑑賞料は500円、高校生以下無料。傘松閣での鑑賞には、永平寺の拝観料が別途必要。今月17日まで。