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福井出身・水咲加奈さんが新譜 自分らしさ求める人へ、切れ良いピアノロックで

作品のジャケット。手がけた西野さんによると、「私の作風に通じる曲調で、初打ち合わせから1カ月足らずで完成した」という

作品のジャケット。手がけた西野さんによると、「私の作風に通じる曲調で、初打ち合わせから1カ月足らずで完成した」という

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 南越前町出身のシンガー・ソングライター水咲加奈さんが9月27日、新曲「終点」の配信を始めた。

現在、東京を拠点に活動する水咲さん。11月29日、「Spotify O-West」(東京都)でライブを予定する(撮影=ハービー山口さん)

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 昨秋リリースした3枚目のEP「ドラセナ」以来、約10カ月ぶりの新譜。SEKAI NO OWARI、ゆず、Official髭男dismなどを手がけたプロデューサー・保本真吾さんとの共作で、水咲さんが作詞・作曲を、保本さんが作曲・編曲を、それぞれ担当した。

 楽曲は保本さんが奏でるギターも盛り込んだ切れの良いピアノロック。一時期曲作りに行き詰まったという水咲さんが保本さんの勧めでつづった歌詞には、自分らしく生きたいとあがく人へのメッセージを込めるとともに、「今もこれからも、心から自分をかっこいいと思い続けられるような私でいたい」と、自らへの応援歌としての思いも託した。

 ジャケットのアートワークは越前町在住で芸術家の西野カインさんが手がけた。「水咲さんの楽曲や人柄に触れ、『嘘のない音楽』を作り上げるアーティストだと感じた。新たなリスナーさんには、『終点』と対照的なバラードなど過去の発表曲も聴いてもらい、彼女の持つ純粋な音楽愛や多面的な世界観を感じてもらえれば」と西野さん。

 水咲さんは現在、音楽活動の一環として「水咲カフェ」と題したプロジェクトも展開する。喫茶店とコーヒーが好きな水咲さんが、行く先々の店で浮かんだ歌詞とメロディーを1分以内の新曲として配信するプロジェクトで、「喫茶店のマスターなど応援してくれる人たちの優しさに触れながら、息の長いライフワークとして続けていきたい」と話す。

 喫茶店巡りに加え、美術、写真、映画などのアート鑑賞も好きだという水咲さん。水咲カフェのスピンオフ企画として今後、北陸エリアのカフェやギャラリーなどでの弾き語りライブも計画していて、アートファンへの浸透も目指すという。

 価格は、通常版=255円、ハイレゾ版=300円。大手音楽配信サイトで販売するほか、サブスクリプション(定期購入)配信も行う。

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