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福井のアイドル「さくらいと」がワンマンライブ ドーム公演に向け決意新たに

グループの家紋をバックにポーズを決める5人のメンバー

グループの家紋をバックにポーズを決める5人のメンバー

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 福井の伝統工芸応援アイドルグループ「さくらいと」が9月2日、福井市内でワンマンライブを行った。

8月下旬にユーチューブチャンネルで配信を始めた、新曲「勇気の花」MVのワンシーン

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 「ROAD TO DREAM サンドームへの道」と銘打ったライブで、5月に次いで2回目の開催。来春に予定するサンドーム福井単独公演「サクライロ革命」に向け活動に熱を入れる5人のメンバーを応援しようと、会場のハピリンホール(中央1)に家族連れなどファン約200人が駆け付けた。

 ライブは16時30分、メンバーの朝日奈花子さんによるアナウンスに続き、デビュー曲「水灰色グラデーション」でスタート。緩急交えたセットリストで、「ヒカリのひとひら」「LOVE水ようかん ~箱推しでお願い~」「輝きの信号(カタオモイ)」など、アンコールを含む全14曲を伸び伸びと歌い上げた。

 「5月のライブより良い内容に」を合い言葉に練習を重ねた5人は、各地でのイベントを通じてMCの話術も磨いた。彩葉わかなさんによると、「アイドルフェスで関わった他のグループのMCやSNSなどから技を学んだ。話し方や声のトーンの変化でお客さんの反応が変わることに気付き、今回のワンマンライブでも実践した」という。

 ライブ中盤には、陽向芽衣さんの発案という「伝統工芸一家」と題した寸劇もあった。茶の間を舞台に「越前和紙じいちゃん」「越前焼かあちゃん」などが繰り広げるストーリーで、日本初の紙幣とされる福井藩札が越前和紙で作られたことなど豆知識も盛り込んだ。「若狭塗りねえちゃん」役の朝日奈さんは「越前箪笥(たんす)あにき」「若狭めのうぼうや」人形も背負って登場し、会場の笑いを誘った。

 昨年亡くなった福井のレゲエシンガーSing J Royさんのカバー「だんね~ざ ~福井弁の唄~」では、「撮影OK」の声と共にメンバーが客席を駆け回る場面もあった。最年少の神楽ひよりさんは、「カメラ目線で写ったり、通路側でない人たちにもしっかりレスできるようと心がけたりしながら、笑顔で子どもたちにハイタッチした」と振り返る。

 8月上旬にリリースした新曲「勇気の花」で本編を締めくくると、会場から「LOVE水ようかん」にちなんだ「LOVEさくらいと」のコールと共にアンコールの拍手が会場に広がった。陽向さんによると、「コールが生まれたきっかけは、さくらいとが公式応援アンバサダーを務める福井ユナイテッドFCのチャンステーマがきっかけ」。グループの活動を見守るファンの温かさをステージ裏で感じ、うれしい気持ちが込み上げていたという。

 5月のライブとは趣向を変え、「かっこいい」をテーマに全体構成を考えたというメンバー。来年4月28日のサンドーム公演に向け、護國まいさんは「地元のアイドルが大舞台に挑むという前代未聞のライブは、さくらいとを支えてくれている人たちの夢でもあると感じている。人との出会いや一つ一つのイベントを大切にしていきながらパフォーマンスやMCの力をより高め、全力で目標に向かいたい」と決意を新たにする。

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