西武福井店(福井市中央1)に3月10日、「都市型いちご収穫体験『ふくい天空のいちご狩り』」が期間限定でオープンする。
スペース全景。西武福井店店長の田中香苗さんは「近くでは再開発ビルの工事が進む。100年に一度とも言える景色を眺めながら、イチゴ狩りやイチゴスイーツを楽しんでもらえれば」と話す
イチゴやトマトなどの生産、観光農園などを手がける明城ファーム(越前市)が運営する体験型コンテンツ。来春を予定する北陸新幹線福井・敦賀開業を見据え、「JR福井駅から徒歩圏内の場所で気軽にイチゴの収穫体験を楽しんでもらえれば」(社長の明城義和さん)と、福井県観光連盟などの協力を得てオープンにこぎ着けた。
同店屋上スカイテラスにプランター144台分のスペースを設け、農場で育てたイチゴを随時運び込んで営業する。品種は「すず」「よつぼし」「はるひ」の計3種で、「味わいのバランスや、屋上の生育環境などを考慮した上で、市場にはあまり出回らない品種も楽しんでもらえるように工夫した」(明城さん)という。
摘み取ったイチゴを容器に詰めるメニューで展開し、イチゴ12個程度の大パック(1,500円)、同6個程度の小パック(1,000円)を用意する。併設のカフェでは、「いちご屋さんのいちごパフェ」(1,620円)、「いちごみるく」(580円)などのスイーツを提供する。
福井市からプレイベントに訪れた30代夫婦は「青空の下で気持ちよくイチゴ狩りができた。屋上なので畑のように土で足元が汚れないのもいい。福井駅前に出かけるきっかけにもなり、家族や子どものいる友人に薦めたい」と笑顔を見せる。
営業時間は10時~16時(カフェは18時まで)。火曜定休(祝日は営業)。事前予約制で、同連盟ウェブサイト「ふくいドットコム」、旅行サイト「じゃらん」で予約を受け付ける。営業は5月下旬まで。
プロジェクトは2020年度「将来のふくいを牽引(けんいん)する技術開発支援事業」にも指定されている。前田工繊(坂井市)、グラスITフィールズ(永平寺町)、仁愛大学、福井県立大学、福井県農業試験場、福井県丹南農林総合事務所、ふくい産業支援センターなどが、技術開発や食味評価などで事業支援した。