福井のローカルアイドル「アミーガス」が2022年1月9日、多目的ホール「ハートピア春江」(坂井市春江町)で結成10年を記念したライブを行う。
インタビューに応えるみゆいさん。「アミーガスの成長を感じてもらえるよう、セットリストには懐かしい曲も盛り込みたい」と話す
アミーガスは2011(平成23)年、市内のショッピングセンター「アル・プラザ アミ」(同)を拠点に活動を始めた同店の「お買い物アイドル」グループ。プロデューサー・マネジャーの森永康之さんが楽曲の作詞・作曲を手掛け、店内での定期ライブ、県内外の音楽イベント出演などの活動を行ってきた。
6代目リーダーとしてメンバーをけん引するのは、活動3年目の「みゆい」さん。小学2年生の時に見掛けたAKB48のテレビ番組をきっかけにアイドルへの憧れを抱き続け、高校1年生の時、友達と買い物に訪れた同店でグループの定期ライブに出合った。
「それまでアミーガスのことを全く知らず、ユーチューブでライブ動画などを見るうち、グループの魅力にどんどん引かれていった」。公式サイトで新メンバーを募集していることを知り、「運命を感じて」グループ加入への扉をたたいた。
週末を中心に活動することから、パフォーマンスなどの練習も週の後半に集中する。集団行動が苦手でそれまで学校生活にあまり溶け込めていなかったというみゆいさんは、「週末にメンバーに会えることを楽しみに、毎日を前向きに生きていけるようになった」と振り返る。
ダンスレッスンのスタッフを置かない運営体制を組むため、みゆいさんは月に数回、メンバーとの個人面談も行い、振り付けやセットリストなどを自分たちで組み立てる。「スタッフさんから、『みお(=活動2年目のメンバー・みおさん)がすごく成長している。みゆいのおかげだよ』と言われ、うれしくて泣きそうになった」
北陸エリアのローカルアイドルのパイオニア的存在という同グループ。グループ初期から在籍するメンバー、今年加入したばかりのメンバー、それぞれが10周年ライブにかける思いを話す。
「県外でのアイドル活動を並行する私にとって、アミーガスはアイドルの道を踏み出した原点。多くの女の子に『参加したい』と思ってもらえるグループをこれからもつくっていきたい」(まおさん)
「(新型コロナ禍の影響で)制約されていた活動が徐々にできるようになりうれしい。アミーガスを応援してくれるファンの人たちへの『ありがとう』の気持ちを抱きながらライブ当日を迎えたい」(ゆーたんさん)
「活動2年目でサブリーダーに就任したのが、私にとって2021年の一番大きいニュース。アミーガスの歴史をつないでくれた先輩や、ファンの人たちへの感謝を込めて、いいライブパフォーマンスをしたい」(みおさん)
「今年4月に加入したばかりで、1年たたずしてアミーガスの大イベントを経験することになる。10周年ライブというのは1回きりの出来事なので、残り1カ月でダンスのレベルをもっと上げていきたい」(ゆいさん)
同店での定期ライブは現在も中断されたまま。みゆいさんは「『アミーガスを最近見掛けないけど、活動しているのかな』という人にも足を運んでもらえれば」と呼び掛け、「歴代メンバーやファンの人など、アミーガスに関わってくれた全ての人に『アミーガスを好きで良かった』と思ってもらえる1日に」と意気込む。
開演時間、料金などの情報は同グループの公式ツイッターアカウントで順次告知する。