福井市美術館(福井市下馬3)で11月16日から、展覧会「みんなで創るラベリング美術館 高田博厚の世界 -78億回完成する作品が、キミを待ってる-」が行われる。
「ヒロくん(高田博厚)のアートカードセット」。丹生高(越前町)写真部の生徒が撮影に取り組んだ
福井ゆかりの彫刻家・高田博厚(旧制福井中卒)の常設展示「高田博厚の世界」を教材開発やワークショップなどに活用する団体「市民と創(つく)るラベリング美術館プロジェクト」が主催。地域の美術館で学び合うことの価値づけを「ラベリング」と定義し、今春の立ち上げからの活動成果をパネルなどで展示する。
展示は、「4つのとびらワークショップ」「振り返り」「ワークショップ参加者の展示室キャッチコピー」「キャッチコピーとベストショット写真」「ヒロくん(高田博厚)のアートカードセット」「制作日記」の計6コーナーで展開する。
同展のサブタイトルもワークショップ参加者によるキャッチコピーが基になっている。事務局スタッフを務める福井大学教育学部(文京3)の濱口由美教授は「高校生と大人との対話に感銘を受けた参加者が作ったキャッチコピー。多くの人と共に『高田博厚の世界』の魅力を探究したいという願いを込め、世界の総人口を象徴する78億という数字を用いたと聞いた」と振り返る。
関連イベントとして、スタッフと常設展示を鑑賞したりカードゲームを楽しんだりする「みんなで探ってラベリング!」(11月27日・28日、12月4日・5日)、美術と鑑賞者をつなげるアートコミュニケーターの養成講座(11月20日・21日)を行う。養成講座は有料(20日のみ参加=1,000円、両日参加=2,000円)で、「アーツ&コミュニティふくい」ホームページでの事前申し込みが必要。
開館時間は9時~17時15分(最終日は16時まで)。入場料は100円。休館日は、11月24日・29日、12月6日。12月12日まで。養成講座申し込み締め切りは11月15日。