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北陸新幹線福井駅で施設見学会 期待に胸膨らませ、福井県民500人参加

2階のプラットホームで工事用車両に見入る参加者

2階のプラットホームで工事用車両に見入る参加者

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 北陸新幹線福井駅の建設現場で10月17日、福井県民対象の施設見学会が行われた。

プラットホームからルーバー越しに望んだ、同駅東口方面の風景

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 2024年春を予定する北陸新幹線福井・敦賀開業への機運を高めようと、福井県が鉄道建設・運輸施設整備支援機構と福井県北陸新幹線建設促進同盟会の協力を得て企画した。8月にホームページや新聞などで応募を呼び掛け、抽選で参加者500人が決まった。

 見学会は1グループ100人で実施。コンコース、待合室、駅務室などが設けられる1階では、一乗谷朝倉氏遺跡(福井市城戸ノ内町)の唐門をイメージしデザインされた駅舎など、施設の概要を同機構の担当者が説明した。参加者は入場時に配られた資料を見ながら担当者の説明に耳を傾けた。

 プラットホームが設けられる2階ではホームの一部が見学者向けに開放され、記念グッズを進呈するクイズラリーのパネル、福井県のマスコットキャラクター「はぴりゅう」と新幹線車両があしわられたタペストリーなどが設けられた。ホームには工事用車両もあり、貴重な光景を写真に収める姿も見られた。

 福井県新幹線開業課の担当者によると応募総数は約700人で、「機運醸成に向けた手応えを感じた」という。見学を終えた参加者は「完成後には見られない工事中の姿を子どもに見せられてよかった」「700人から選ばれたと聞き感無量。早く福井から新幹線に乗ってみたい」「東京へ新幹線1本で行けることになると、子どもの進学先の選択肢も増えそう」と感想を口にする。

 駅舎は鉄骨造りで、幅=約23メートル、高さ=約22メートル。金沢方の中2階に在来線との乗り換え改札口を設ける。プラットホーム部は島式1面2線構造で、12両編成の列車が停車できる全長312メートルのホームを備える。工事の進ちょく率は9月末現在で73%で、来年夏ごろの完成を予定する。

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