福井新聞社(福井市大和田2)に6月30日、「福井新聞動画スタジオ」がオープンした。
施設面積は約30平方メートル。同社2階にある見学者向け展示施設「新聞おもしろ館」の一角を、動画ライブ配信と動画収録の両方に対応するスタジオとして改装した。
クロマキー合成対応のスタジオ部にはカウンター3席を設け、4Kビデオカメラ3台、マイクなどの機器を設置。スタジオ奥にある調整ルームには、オーディオミキサー、カメラやパソコンなど計8系統の映像入力ができるスイッチャーなどを備え付けた。カメラやスイッチャーはリモート操作などで集中管理できるよう工夫され、1、2人という少人数体制での撮影を可能とする。
同社クロスメディアビジネス局の宮下浩一さんは「フェイスブックのストーリーズ、インスタライブなど、情報発信の基盤が『動画ファースト』へシフトしている。当紙のデジタル版である『D刊』や、記者会見のライブ中継などで蓄積したノウハウを、動画によるオール福井の情報発信力支援に還元できればと考えた」と説明する。
福井県内や東京都内の制作会社などと協同体制を取り、機材操作やオンライン配信などのサポートも行う。宮下さんは「福井のスタジオと結んで首都圏での展示会を配信するといったこともできる」と話し、企画から配信までのワンストップ対応力を強みに、公的機関などが設ける動画制作施設とのすみ分けを図っていくという。
企業や団体のほか個人利用も受け付けており、「就職活動時の自己PR動画撮影などに活用いただいても」と宮下さん。料金は、機材操作サポートあり=1時間2万円(撮影のみ)、サポートなし=同1万2,000円(同)。動画編集が伴ったりライブ配信を行ったりする場合は、別途相談に応じる。
営業時間は10時~17時。土曜・日曜・祝日定休。事前予約があれば、時間外・定休日の利用にも対応する。問い合わせは同局(TEL 0776-43-3004)まで。