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SNS「クラブハウス」発の寄席、福井で開催へ 初の地方公演、ライブ配信も

紅楽葉寄席のメンバー。左から、桂九ノ一さん、桂紋四郎さん、樋口大喜さん、笑福亭笑利さん

紅楽葉寄席のメンバー。左から、桂九ノ一さん、桂紋四郎さん、樋口大喜さん、笑福亭笑利さん

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 福井市にあるライブスペース「福井 北ノ庄クラシックス」(福井市中央1)で4月29日、落語会「紅楽葉(クラハ)寄席 in 福井」が行われる。

紅楽葉寄席にゲスト出演する、講談師の旭堂(きょくどう)南龍さん

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 紅楽葉寄席は今年1月、音声SNS「クラブハウス」のルームに偶然居合わせた若手落語家らが意気投合して始めた落語会。地方公演は今回が初めてで、福井の落語愛好家でつくる「ふくいらくごごよみ」が主催する。

 イベントは、同スペースでの落語会とライブ動画配信の二本立てで展開する。上方落語協会会員の桂紋四郎さん、笑福亭笑利さん、桂九ノ一さんのほか、講談師の旭堂(きょくどう)南龍さんがゲスト出演。紅楽葉寄席メンバーで、大阪のラジオ局「FM802」でDJを務める樋口大喜さんが進行役として音声出演する。

 紋四郎さんによると、コロナ禍における新たな取り組みが紅楽葉寄席立ち上げの背景にあるという。「少人数の観客とライブ動画配信を組み合わせた落語会を企画し、福井でも席亭(=主催者)さんとの縁で落語会を開催できた。そのさなかでクラブハウスが日本に上陸し、活用方法を探ろうとルームを巡回していたところ、同じルームに居合わせた落語家仲間や樋口さんたちとクラブハウスで落語会をやってはと話が盛り上がった」と振り返る。

 クラブハウスで上方落語を知った人向けの生イベント「生クラブハウス寄席」を大阪・東京で行ったところ、両会場とも開演前にチケットが完売した。アンケートでは、「音楽を聴くのと変わらない感覚で楽しめた」「(気難しそうな人でなく)普通のお兄ちゃんがしゃべっているんだなと分かった」など、落語に対するハードルが下がった声が多く寄せられたという。

 「落語は映画のように気軽に楽しめる娯楽。着物でビシッと決める必要もないし、文字通りクラブに音楽を聴きに行くような感覚で足を運んでもらえれば」と紋四郎さん。「紅楽葉寄席」初の地方公演を間近に控え、「福井は席亭さんが多く、席亭仲間で落語会の運営を手伝い合うなど温かな交流がある。そんなで土地で紅楽葉寄席を開催できるのはうれしいことで、全国に羽ばたかせるきっかけになれば」と期待を込める。

 19時開演。料金は、会場=3,000円(限定40人)、配信=2,000円。

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