複合型野外イベント「まぜくらフェス」が5月1日、福井県越前市で行われる。
DJやラッパーによるパフォーマンスが行われる越前市役所庁舎前広場。往来自由な無料ゾーンも設け、牛串焼き、カレーライスなどテークアウト6店が出店する
福井在住のサブカルチャーファンらでつくる団体「FPS」が、「みんなで楽しみたい」「みんなに共感してほしい」をコンセプトに企画し、今回が初開催。同市中心市街地2カ所を会場に、DJやラッパーによるパフォーマンス、コスプレなどのイベントを行う。
越前市役所(越前市府中1)庁舎前広場では、福井ゆかりのDJ、ラッパーらによるプログラムを展開。DJブースはオールジャンルとアニソンの2部構成で、いのっちさん、えーかわさん、KenZowさん、きゃださん、さといもさん、だんねさん、ぬこっちさん、MOJAさんが出演。MC小法師さん、Yuzy Fettさんがラッパーとして出演する。
同団体スタッフの瀬越洋直さんは「5年ほど前に福井に帰郷して以来、同世代が遊べる場の少なさを実感していたのが企画のきっかけ」と話す。当初は小規模のDJイベントを考えていたが、アニクラ(=アニソンを中心とするクラブイベント)などで出会った人たちから「越前市のまちなかを盛り上げてほしい」と賛同を受け、複数会場での開催というプログラムへ展開した。
JR武生(たけふ)駅徒歩約5分にある通称「蔵の辻」エリアでは、コスプレイベント、芸術家・西野カインさん(福井在住)によるライブペインティング、奥野ほそみちさん(同)による書道パフォーマンスを行う。コスプレイベントは一般参加型で、越前市役所内に更衣室も設ける。
コスプレ部門統括の雪見きゆさんは「福井にはコミケ(=コミックマーケット)のように屋外でコスプレできる場がほとんどなく、自宅で自撮りする楽しみ方が一般的」と福井のコスプレ事情を説明。自身のコスプレーヤー活動を振り返り、「コスプレは年齢を問わず楽しめる趣味。最初から完璧を求めなくてもいいし、その年齢でしか演じられないキャラクターもある。コスプレをやってみたい人にとって一歩踏み出すきっかけになれば」と笑顔を見せる。
イベントは越前市が定める感染対策ガイドラインに沿って行う。「(4月1日に供用開始した)庁舎前広場での初イベントで、市の担当者も応援してくださっている」と瀬越さん。屋内開催が一般的なアニクラをオープンな場で行うことにも意義があるとし、「福井のクラブイベントや飲食店などを知ってもらえる機会でもあり、お気に入りのパフォーマーやお店を探してみては」と呼び掛ける。
開催時間は12時~19時(コスプレ会場は17時まで)。料金は、一般=1,000円、学生=500円。コスプレ参加料は別途500円(長物持ち込み500円増し)。