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福井・鯖江の企業がフェースシールド新商品 眼鏡フレーム技術活用、実用新案登録も

商品の着用イメージ

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 EC事業などを手掛ける福井県鯖江市の「ウォンツ」(鯖江市石田下町)が10月16日、新商品「空快(くうかい)」の販売を始めた。

10月14日、福井県立ろう学校(福井市幾久町)に商品が寄贈された

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 新型コロナウイルス感染対策のフェースシールドで、パーツが顔に触れない「バックフィット方式」を採ったのが特徴。同市にある眼鏡フレーム企画販売「BOSTON CLUB」(鯖江市三六町)との共同開発で、設計にはフレーム作りのノウハウを生かした。

 ウェブ企画担当のウォンツの山中宙(ひろし)さんは「BOSTON CLUBのデザイナーさんが進行性の難聴を患っており、マスクを着ける生活様式だと表情や読唇術で情報を補えないという不便を感じていた。デザイナーさんと弊社の代表が旧知の間柄だったこともあり、マスク生活に不便を感じている方に役立てばと共同開発を始めた」と振り返る。

 シールド部分は医療向け素材に曇り止め加工を施した国産品。顔の全面を覆うフルシールド、目の周辺を覆うアイシールド、口元をカバーするマウスシールドの3種類を用意し、ニーズに合わせた付け替えを可能とした。シールド部分は除菌剤併用で約2週間~1カ月間繰り返し利用できる。

 快適な掛け心地を求め30回以上の試作を行い、最小13.5グラム(マウスシールド装着時)という軽さを実現した。山中さんは「発達障がい者の半数が感覚過敏でマスクを苦手としている統計もある。接客業、医療、福祉の現場だけでなく、幅広く受けて入れてもらえるのでは」と期待を込める。

 販売に当たり、実用新案登録と意匠登録を済ませた。「アタラシイものや体験の応援購入サービス」を掲げるウェブサイト「マクアケ」で先行予約を受け付け、集まった支援金の一部を特別支援学校などへの寄贈に充てる。11月からは公式ホームページでの販売を予定する。

 価格は、フルシールドセット(シールド1枚、フレーム1本)=1,800円、アイシールドセット、マウスシールドセット=各1,700円(以上、税別)。シールドのみの販売も行う。

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