福井で高校生の学びを支援する一般社団法人「BEAU(ビュー)」が現在、地域密着型探究学習プログラム「BEAU LABO Online」3期生を募集している。
第2期「農業ラボ」では、「あなたの人生に『奇跡のリンゴ』をつくる本」などの著書で知られる木村秋則さんをゲストにヒアリングを行った
「BEAU LABO」は今年1月、「不確実性のある社会での主体的な学び」「身近なロールモデルとの出会い」を掲げスタートしたプログラム。高校生が学校や学年の垣根を越えて集まり、関心のある分野について社会人や学生らと共に「ラボ(=研究室)」をつくり主体的に学ぶ。期間は10月4日から約3カ月。
活動分野は新たに加わった「地域政治」「医療福祉」のほか、「地域経済」「観光・まちづくり」「国際問題」「農業」「メディア」の計7つ。オンラインを軸に活動を進め、メディアサイト構築やイベント開催などの成果につなげる。チーフディレクターの田川裕大さんによると、第2期(6月~9月)受講生は33人で、うち13人が東京、兵庫、熊本など県外からの参加だったという。
第2期受講生からは、「小人数での活動なので、全員で考え全員の意見が聞けるのがうれしい」「オンラインだからこそ少しの時間で頻繁にミーティングができ、学校などの予定が忙しくても両立ができた」「自分が住む地域以外のことや、新しい知識、発見を得ることができた」「将来に必要な経験をさせてくれる最高の場所となった」などの感想が寄せられる。
田川さんは「コロナ禍により第2期からオンライン中心の開催となったが、高校生同士の横のつながりを支援する意味では追い風になった」と話し、「私たちにとっての競合は動画共有サイトやソーシャルゲーム。探究学習という言葉にハードルの高さを感じるかもしれないが、スマホを触る時間を少し振り分ける程度の気軽さで参加してもらえれば」と呼び掛ける。
県内の企業・団体が受講生の活動を後押しする。参加企業・団体は、地域経済=ラブリーパートナー エルパ、メディア=福井新聞社、医療福祉=医療法人社団オレンジ(以上、福井市)、観光・まちづくり=あわら市観光協会(あわら市)、農業=自然栽培実践塾@鯖江(鯖江市)。
参加無料。定員は50人。申し込み締め切りは9月25日。