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福井の若手和紙職人、3日間限定ネットショップ開設へ 産地春例祭の規模縮小受け

長田さん(写真右下)ら、ネットショップに出店する越前和紙産地の若手職人たち

長田さん(写真右下)ら、ネットショップに出店する越前和紙産地の若手職人たち

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 福井県越前市の若手越前和紙職人有志が5月3日~5日、期間限定ネットショップ「ワシマ」を開設する。

販売商品のイメージ。準備の様子などをSNSで随時公開し、ハッシュタグ「#ワシマ」「#washimarket」でのシェアを呼び掛ける

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 紙すきの神をまつる岡太(おかもと)神社・大瀧神社の春例祭「神と紙のまつり」が、新型コロナウイルス感染症の影響で式典のみの開催となったことを受け企画。

 市内にある長田(おさだ)製紙所の紙すき職人・長田泉さんがイベント出展などでつながった同世代の職人に呼び掛け、LINEでのオンラインミーティングなどを重ねて仲間とともに1週間で準備した。「ワシマ」の名には、「和紙祭りをオンラインで盛り上げる、和紙マニアのための和紙マーケット」の意味を込めた。

 長田さんは「祭りは屋根の修復を控えている神社へのご寄付をいただいたり、産地の多様な和紙をご覧いただいたりする、職人たちが毎年大切にしている行事。3月末に祭りの縮小やイベント中止が決まり、このまま何もしないのは寂しいと考えて声を掛けた」と振り返る。

 出展企業は同社のほか、山伝製紙、山次製紙所、清水紙工、滝製紙所、やなせ和紙の計6社で、レターセット、ふすま紙の断ち落としをランダムに巻いた「和紙ばあむ」、名刺サイズに加工済みの色紙カードなどを展開する。ショップは4月7日に公開され、現在、商品カタログなどを閲覧できる。売上金の10%を両神社への寄付に充てる。

 出展企業同士が協力し合い、発送作業日をあらかじめ決めたり、購入商品を一括梱包(こんぽう)したりするなどの体制を取る。「できるだけ、購入される方の送料負担にならないようにと考えた。密閉、密集、密接の『三密』を避けるなど感染対策に気を配り作業に当たりたい」

 開催当日に向け、神社の紹介記事などのコンテンツ、商品ラインアップなどを追加する予定という。長田さんは「今回のイベントに合わせて新たに作った商品や、これまでネット販売していなかった商品などをそろえた。毎年『神と紙のまつり』を楽しみにしている方など、和紙好きの方に届くショップになれば」と期待を込める。

 開設期間は5月3日10時~5日23時59分。

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