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福井出身「せりかな」さん、コンピ盤プロデュース 苦境の音楽関係者支援へ

地球柄のギターをトレードマークに活動する「せりかな」さん

地球柄のギターをトレードマークに活動する「せりかな」さん

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 福井県越前市出身のシンガー・ソングライター「せりかな」さんが現在、コロナ禍の影響を受けた音楽関係者を支えるアルバムの制作を進めている。

せりかなさんが描き下ろしたアクリル画がCDジャケットになる予定(写真はイメージ)

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 新型コロナウイルス感染症の感染事例増加で、ミュージシャンなど音楽関係者が活動に支障をきたしていることを背景に企画。東京を拠点に活動中のせりかなさんが全国からコンセプト賛同者を募り、リマスタリングを施したコンピレーションCDをプロデュースする。

 参加ミュージシャンは、せりかなさん、和泉まみさん、安西彩矢さん、曵地リノさん、繭さん、はたゆりこさん、岸本宗士さん、鈴木あいさん、伊藤さくらさん、南紗椰さん、松岡里果さん、安本美緒さん、上村叶恵さんの計13人。東京や大阪など、活動拠点はさまざま。

 せりかなさんは「SNS上で発表した企画に応じたアーティストが集まってくださった。ツイッターなどでつながっている方、共通のファンを持つシンガーさん、同じライブイベントで共演したことのあるアーティストさんなどが大半だが、今回の企画で初めてつながった方からの参加希望もあった」と振り返る。

 クラウドファンディングサイトで制作費用の寄付を募る。支援コースは1,000円から1万円までの6通りで、参加全ミュージシャンによる動画メッセージ、配信スタジオライブ参加権、新曲音源データなどの返礼品を用意。支援金は楽曲マスタリング、ジャケットなどのデザイン制作、CDプレス、返礼品制作などの費用に充てる。

 寄付額は当初目標の2倍を超え、アルバム第2弾の制作も決まった。現在、「ストレッチゴール」に向けた支援を引き続き呼び掛けており、ストレッチゴールによる寄付金は配信ライブ出演料や返礼品拡充など「参加アーティストの活動のプラスになる施策」に充てる予定。「今後の状況次第で、ライブハウスでのリアルなイベントも開催できれば」とプランを描く。

 行政による外出自粛の要請を受け、都内の自宅で準備を進めているせりかなさん。「私にできることは数人のアーティストの手助けくらいだが、ゆくゆくはライブハウスや、音響・照明のスタッフなど音楽業界全体を支えることにつながると信じてプロジェクトを立ち上げた。今回頂いた力添えに対して近い将来、より良い音楽を通して恩返ししていきたい」と話す。

 CDは6月ごろ完成予定。一定数を参加各ミュージシャンに渡し、売上金を直接受け取れる販売形態を取る。

 クラウドファンディングは4月19日23時59分締め切り。

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