福井・永平寺のカフェで離乳食付き親子コンサート

チラシを手に来場を呼び掛ける粟原さん(左)と荒川さん(右)

チラシを手に来場を呼び掛ける粟原さん(左)と荒川さん(右)

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 福井県永平寺町にある「cafe chotto」(永平寺町東古市、TEL 050-7520-2645)で10月21日、「0才・1才のためのちょこっとクラシック」が開かれる。

会場の「cafe chotto」。しの笛やリコーダーの演奏も予定する

 福井市文化会館(福井市春山2)を活動拠点に文化事業を行うNPO法人「福井芸術・文化フォーラム」が企画。市民参加型プロジェクト「forum lab.(フォーラムラボ)」第3弾として開く。同NPOの荒川裕子さんと同市在住の粟原知子さんが準備を進めてきた。

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 2人が出会ったのは、同市が進めるJR福井駅西口再開発事業の会合だった。グループワークの中で、「親子が安心して楽しめる施設があれば」と意気投合。その後、フェイスブック上で「子連れでの音楽鑑賞」をめぐる意見を交換。「まず自分たちができることを」と企画を立ち上げた。

 1歳半の子を持つ粟原さんは「子連れ外出の悩み」に直面する子育て世代。「子育てを大変とは思わないが外出では気を遣う。食事が伴うと行動範囲にも制約が出る。『食事の心配をすることなく、心身に優しい音楽を聴けるコンサートがあれば』と思い続けていた」と話す。

 しかし、一般的なホールは「食事を提供するコンサート」を想定した設計ではない。調理設備が整った会場を求め、荒川さんは親交のある同店に相談を持ち掛けた。「カフェで使われる食材への安心感があった。カフェスタッフが音楽活動をしている偶然にも恵まれた」

 同店スタッフの水谷優子さんがフルート演奏を披露。曲目に、ビゼー「アルルの女」、チャイコフスキー「くるみ割り人形」、ディズニーメドレーなどを予定する。粟原さんは「音の出る幼児向け玩具は電子音が主流で、生音の優しさに触れる機会が少なくなった。鈴などの打楽器を持ち込んで演奏に参加するのも歓迎」と話す。

 演奏後のランチタイムに特製スープセットが出る。セット内容は、無添加ソーセージや福井県産根菜類を使ったポトフと、同町産コシヒカリ使用の米粉パン。子ども向けには同メニューの離乳食アレンジ、大人向けにはドリンクとヨーグルトも。子どものアレルギーを気にする人は飲食物持ち込みもできる。

 ラボ(=実験室)の通り、同コンサートを子育て世代の小さな試みと位置付ける2人。「『子育てには母親の我慢が伴う』との価値観に縛られ、子連れ外出を控える人も少なくないと思う。子育て世代が集うカフェで、いつもと違うコミュニケーションが生まれれば」と口をそろえる。

 開演は11時。定員は親子10組。料金は2,500円。

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