福井県営体育館(福井市福町)で12月1・2日、「日本女子フットサルリーグ2018」第7節が行われた。
福井県坂井市に本拠を置く女子フットサルチーム「福井丸岡RUCK」などが所属するリーグの今シーズン最終節で、同チームにとってリーグ加盟後初のホームゲームを含む計4試合が行われた。同チームの対戦相手は札幌市に本拠を置く「エスポラーダ北海道イルネーヴェ」。
2日のホームゲーム開催に当たり、関係者や住民有志などがチケット販売、ポスター配布、チームカラーである赤色のTシャツ制作などの準備を進めた。会場には約2800人のサポーターらが詰め掛け、坂井市から贈られたビッグフラッグが掲げられるなどスタンドが赤色で埋まった。
ゲームは13時15分に始まり、同チームが前半から試合運びをリードする展開となった。前半3分、前田海羽選手が先取点を奪い、同12分には山川里佳子選手がゴールを決め、2対0で前半を折り返した。
後半もコンビネーションプレーが冴えた。開始6秒で池内天紀選手が追加点をマークし、北川夏奈選手、高尾茜利選手、山川選手らもスピーディーなボールさばきで相手を交わし点を重ねた。
後半14分にイルネーヴェに1点を許したものの、北川選手がすぐさま点を返して8対1でゲームセット。リーグ加盟後初となるホームゲームを白星で飾った。
試合後、高尾選手は「会場に入った瞬間、応援席の赤色が目に飛び込んで鳥肌が立った」、池内選手は「相手チームはポゼッション(=支配率)が高く、ディフェンスを固めて試合を進めた」と話し、山川選手は在籍校である県立丸岡高校のサッカー部員に「みんなの応援が力になった。(今月下旬開幕の全国高校サッカー)選手権頑張って」とエールを送った。
同市のゆるキャラ「城丸くん」らと共に、ピッチで選手を出迎えたご当地ヒーロー「はっぴーすマン」は「選手と応援席が勝利への思いを一つにした時間だった。ピッチに立てなかった選手たちが悔しい気持ちを応援の力に変えていた姿もよく伝わってきた」と振り返った。
12月8日14時30分から、FBCテレビで中継録画の放送を予定する。