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福井で「リップヴァンウィンクルの花嫁」公開 越前市出身・津留崎夏子さん出演

同作品の一場面より(©RVWフィルムパートナーズ)

同作品の一場面より(©RVWフィルムパートナーズ)

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 福井出身の女優・津留崎夏子さんが出演する映画「リップヴァンウィンクルの花嫁」が現在、福井シネマ(福井市順化1、TEL 0776-22-3700)で上映されている。

「小学生時代のクラブ活動が女優としての原体験」と津留崎さん

 津留崎さんは1981(昭和56)年、福井県越前市生まれ。高校時代、自作ホームページをきっかけにインディーズ映画に出演し、都内の俳優養成所を経て本格的に女優活動を始めた。現在は、劇団「ブルドッキングヘッドロック」所属の傍らテレビドラマやCMなどの出演を重ね、4月放送のNHK-FMラジオドラマ「不思議の城のかの子」では、福井弁の方言指導も行った。

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 「リップヴァンウィンクルの花嫁」は、「Love Letter」「スワロウテイル」などを手掛けた映画監督・岩井俊二さんの実写長編作品。大きな波風を立てず人並みに生きてきた一人の女性が、さまざまな出会いや経験を通じて生まれ変わっていくさまを描く。黒木華(はる)さんが主人公・皆川七海を演じる。

 津留崎さんによると、2014年秋、所属事務所を通じて作品への出演が決まったという。「映画の仕事があるとだけ聞かされ、後日送られてきた台本で初めて岩井さんの作品だということを知った。高校時代から憧れていた映画監督で、衣装合わせで初めて対面した時はとてつもないオーラを感じた」と振り返る。

 津留崎さんは物語の中盤、七海が宿泊するホテルの受付シーンで安室行舛役の綾野剛さんらと共演した。「2014年12月、都内のホテルで一度は撮影したものの、自然光を重視する岩井さんの判断で翌春に再撮影を行った経緯がある。『岩井作品』の神髄に触れることができ感動した」と声を弾ませる。

 同シーンは綾野さんとの「アドリブ合戦」によるもので、「台本にほとんどせりふがなく、役者としての力量が試された」とも。「撮影中も台本が次々と変わり、試写の時に初めて、当時の台本と結末が違うことを知った。撮影の時は夢中で分からなかったが、後半の展開につながる重要なシーンに関われてうれしい」と話す。

 七海の出身地が岩手県花巻市という設定で、「福井から上京して暮らす自分の姿に重ねながら作品を見た」と津留崎さん。「『この世界はさ、本当は幸せだらけなんだよ』というキャッチコピーが大好き。ありそうでなさそうな奇想天外な物語を、スクリーンを通して体験してもらえれば」と呼び掛ける。

 6月17日まで。

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