福井県あわら市の「金津創作の森」(あわら市宮谷、TEL 0776-73-7800)で現在、展覧会「金津創作の森 館蔵品展」が行われている。
美術評論家・文芸評論家で同館初代館長だった針生一郎さんの没後7年を機に行われている同展。1999年から行っているシリーズ企画「アートドキュメント」、アーティスト・イン・レジデンスによる現地制作作品、制作時の記録映像、同館「グラスワークショップ」招待作家の作品など約60点を展示する。
展示作家は橿尾正次さん、久世建二さん、佐川晃司さん、土屋公雄さん、八田豊さんら福井出身作家のほか、武田双雲さん、荒井良二さん、大宮エリーさん、平川滋子さん、辻けいさん、テープスィリ・スクソーパさん、ベンジャミン・イードルスさんら。アクリル絵の具、パステル、陶、和紙、ガラス、アルミニウムなど画材や素材も幅広い。
昨年秋の台風で倒れ一部損壊した、戸谷成雄さんの屋外作品「雷神」も展示する。同館職員で企画担当の田中沙織さんは「屋外から屋内に展示空間が移り、戸谷さんの作品の迫力を改めて実感した。当館によく来てくださる方にも新鮮に映るのでは」と話す。
関連イベントとして2月24日・25日、針生さんが出演したドキュメンタリー映画を同館「アートコア ミュージアム-2」で上映する。作品は、24日=「日本心中 針生一郎・日本を丸ごと抱え込んでしまった男」、25日=「9.11-8.15 日本心中」。定員各日150人。各日とも同展入場券が必要。
2月上旬から中旬に掛けての大雪で約1週間、「過去に例がない」という臨時休館となった同館。田中さんは「除雪が進み車で来館いただける体制も整い、15日から平常通りの営業に戻った」と来館を呼び掛ける。
開館時間は10時~17時。料金は一般300円、高校生以下無料。月曜休館。3月4日まで。