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福井で「夏の新そば粉」販売始まる 「北海道より1カ月早く」売りに

工場内で製粉作業を行う加賀社長

工場内で製粉作業を行う加賀社長

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 福井市の製粉業「カガセイフン」(福井市高木中央1)が現在、「福井夏の新そば粉」を販売している。

畑一面に咲くソバの花。「今シーズンの夏の新そばは、今までで最高品質では」と加賀社長

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 「福井の新そば」は、そば需要が高まる夏場に向け福井県が栽培を勧める食のブランド。品種は北海道の「キタワセソバ」が主流で、同社の加賀健太郎社長は「福井在来種なども含めた品種試験の結果、県内で栽培する早刈りソバに適した品種ということが分かった」と話す。

 同市内やあわら市内の契約農家が栽培したキタワセソバを同社製粉工場で石臼びきする。「同じ分量の場合、機械製粉に比べ100倍以上の時間がかかる」という石臼びきは1877(明治10)年創業以来の伝統で、工場にある石臼30台の目立ても加賀社長など社員たち自らで行うという。

 「キタワセソバは福井在来種ではないが、昨年収穫した夏そばを県内の圃場(ほじょう)で栽培することで在来種に近い味わいになってきた。福井の水と土壌が関係しているのでは」と加賀社長。「収穫間際に台風が発生し気をもんだが、農家さんの経験と賢明な判断で被害を最小限に抑えられた。生育中はほぼ晴れ続きでスポット的に雨が降るという恵まれた天候で、ふっくらとした質の良い夏そばが実った」と笑顔を見せる。

 商品ラインアップは「十割そば粉」と「二八そば粉」の2種類で、それぞれ1キロ入り・500グラム入りがある。価格は、十割=1キロ1,890円、500グラム1,150円、二八=同1,600円、同950円。いずれも送料別。同社ホームページで扱う。

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