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「そば王国」福井にうどん専門店-坂井の男性、かつての屋号復活

久しぶりの屋号復活で「家族も開店を応援してくれた」と話す谷川さん

久しぶりの屋号復活で「家族も開店を応援してくれた」と話す谷川さん

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 福井県坂井市に7月14日、うどん専門店「谷川製めん所」(坂井市三国町山王3、TEL 090-7588-4525)がオープンする。

「ぶっかけ」(600円)に「えび天」(250円)をトッピング

 店舗面積は7.5坪で、席数はカウンター11席。店主の谷川修さんが、一度は廃業となった屋号をおよそ20年ぶりに復活させた。20代のころは家業にも携わったが、廃業後は同市内にある「みくに文化未来館」の技師や館長などを務め飲食業界から縁遠い生活に。うどん店の開店計画も皆無だった。

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 開店を意識したのは4年前。同館の仕事から離れ「新たな人生」を模索する谷川さんの脳裏に、かつて友人たちとそば店で開いた「讃岐(さぬき)うどんを食べる会」の記憶がよみがえった。「キッチンでゆで係を担当しながら、うどん13杯を完食。自分は『うどん派』だと認識した」

 開店に向け、同会で知り合った讃岐うどん店「はた坊」(石川県七尾市)店主の秦好樹さんに修業志望の手紙を書いた。程なく秦さんの快諾を得て、定期的に片道約140キロの「遠距離通勤」。時には泊まり込みで秦さんから製造や接客の手ほどきを受けた。

 修業先で「うどんの味は粉と塩で決まる」と教え込まれた。本場の味に近づけようと、谷川さんは香川県から取り寄せた粉と瀬戸内産の塩でうどんを仕込む。いりこ、さば節、かつお節、あじ節など、だしの食材にもこだわった。

 メニューは「ぶっかけ」「ざる」「釜玉」(各600円)の3種類。オーダーが入る度に当日朝に打った麺をおよそ12分掛けてゆで上げる。「一度に1人で仕込めるのはせいぜい50食。営業時間を3時間にとどめたのは仕込み時間を十分に取るため」という。

 官民挙げて「おろしそば」のブランド化を進める福井県は、いわば「そば王国」。同店のようなうどん専門店は少数派だが、谷川さんは「自分が納得できるうどんを食べたかったから店を開いた」と意に介さない。自ら揮毫(きごう)した「うどんを食べて笑顔になろう」の書を背に、「食べた人が幸せになれるうどんを作り続けたい」と意気込む。

 営業時間は11時~14時。火曜・水曜・木曜定休。

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