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福井「浜町」エリアに日本酒バー 「日本酒の実験室」掲げ、北陸の器にこだわり

店内中央にあるアルミ無垢(むく)材製の柱がインテリアのアクセントに

店内中央にあるアルミ無垢(むく)材製の柱がインテリアのアクセントに

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 福井市内に日本酒ダイニングバー「RICE BAR(ライスバー)」(福井市中央3、TEL 0776-30-1100)がオープンして1カ月がたった。

ブルーチーズや枝付き干しぶどうなどを盛り付けた「おつまみプレート」の一例

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 店舗面積は約15坪。席数は、カウンター7席、テーブル12席。「北陸のクラフト」をテーマとする複合施設「CRAFT BRIDGE(クラフトブリッジ)」の1階にあり、北陸3県の蔵元からセレクトした日本酒をそろえる。定番メニューのほか、ひやおろしや生酒などの日本酒も季節に合わせてラインアップする。

 利き酒師の資格を持つ店主・金子佳孝さんは「日本酒は味の濃淡や香りの強弱で4タイプに分けられる」と前置きし、「香り高く味が濃厚なものを熟酒(じゅくしゅ)、香り高く味が淡麗なものを薫酒(くんしゅ)、味が濃く香りが穏やかなものを醇酒(じゅんしゅ)、味も香りもすっきりしたものを爽酒(そうしゅ)と呼ぶ」と説明する。

 老舗料亭や割烹(かっぽう)などが並ぶ、通称「浜町」エリアにある同店。「AUTHENTIC CRAFT SAKE LABO(=正統派の日本酒の実験室)」を掲げ、メニュー帳も温度による日本酒の呼び方の違いなどを図表を盛り込んで構成した。同施設のコンセプトに合わせ、越前漆器、九谷焼、富山県高岡市産のスズ器、越前和紙のコースターなど、酒器や食器も「北陸生まれ」にこだわった。

 日本酒メニューは60ミリリットル入りから注文でき、「北陸・福井・やさしい」をテーマに日本酒3種を楽しめる「のみくらべセット」(各60ミリリットル入り、1,296円)、日本酒カクテル「Green Apple SAKETONIC」(864円)なども用意する。ワイン(810円)、ビール(648円)などのドリンクメニューも。

 フードメニューも酒との相性を考慮し、日本酒4タイプに合わせた4種の「おつまみプレート」(各1,080円)、「洋風白和(あ)え」(540円)、「手羽元の山椒(さんしょう)焼き」(702円)、「甘糀(あまこうじ)漬けスペアリブのオーブン焼き」(1,836円~)などをそろえる。「浜町の土地柄を考え、あえて本格和食でなくカジュアルなメニュー構成にした。日本酒とおつまみの組み合わせのマリアージュを楽しんでもらえれば」と金子さん。

 同施設3階にはクラフトビールとオーガニック料理を売りにする「BRIDGE BREW(ブリッジブリュー)」も。「20代のお客さまが1人でお越しになるなど、日本酒を味わう年齢層に変化の兆しを感じる。3階でビールを楽しんだ後は、当店で日本酒にも親しんでもらえれば」。蔵元を招いてのトークショー、杉玉作り、おちょこへの絵付け体験なども予定し、「単に日本酒を味わうだけでなく、日本酒を取り巻く文化までも楽しめる場にしたい」と意気込みを見せる。

 営業時間は17時~24時。日曜定休。

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