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福井で針穴写真ワークショップ 「デジカメ全盛時代のアナログ体験」呼び掛け

古宮さんが講師を務めるワークショップの様子

古宮さんが講師を務めるワークショップの様子

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 福井市の多目的スペース「WiL(ウィル)」(福井市中央1)で7月31日、写真講座「ピンホールカメラワークショップ」が行われる。

針穴部の厚みや箱の奥行きなども写真の仕上がりを左右するという

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 ピンホールカメラは、内側を黒く塗った箱や筒、極小の穴を開けたアルミ板などを組み合わせて作る日光写真カメラ。「スマートフォンやデジタルカメラ全盛の時代に、あえてアナログな体験を」と、福井県坂井市在住の古宮由紀さんがワークショップを企画した。

 古宮さんは同カメラを使った「針穴写真」撮影を約20年続け、全国の愛好家でつくる「日本針穴写真協会」にも所属する。「休刊になった雑誌『オリーブ』の紹介記事をきっかけに針穴写真を始めた。当時、写真の撮影技術には詳しくなかったが、もともと工作好きでカメラ作りにのめり込んでいった」と振り返る。

 ワークショップは、カメラ制作・撮影・現像・作品披露会などで構成する。撮影は、同スペースがあるJR福井駅西口の複合施設「ハピリン」周辺で行う予定で、晴天時なら7~8秒で撮影が完了するという。

 「箱の大きさや穴の数など、さまざまな工夫を凝らすことができるのがピンホールカメラの面白さ。1枚ずつしか撮れなかったり、現像するまで仕上がりが分からなかったりするが、ちょっとした失敗も味わいにつながるのが魅力」と古宮さん。

 趣味が高じて東京工芸大に社会人入学した時には「自作のカメラが最高100個ほどに膨れ上がった」とも。競技かるた漫画「ちはやふる」で描かれた、福井の「百人一首熱」を引き合いに「ピンホールカメラを福井の小・中学校の授業に取り入れてもらうのが目標。『福井といえば百人一首とピンホールカメラ』という存在になれば」と将来図を描く。

 開催時間は13時~。小学生以上が対象。参加費は2,000円(きょうだいで参加の場合、1人当たり500円増し)。定員は15人。ホームページで申し込みを受け付ける。

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