福井のアイドル「幸福のクレイス」始動 「東京アイドルフェス」目標に

同グループのメンバー。左から、佐藤さん、星月さん、真保さん、那月さん

同グループのメンバー。左から、佐藤さん、星月さん、真保さん、那月さん

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 福井のアイドルグループ「幸福のクレイス」が6月4日、福井市内のライブハウス「福井CHOP」(福井市花堂東1、TEL 0776-34-3558)でデビューする。同会場でのライブイベント「Filling of Fortune #2」が初ステージとなる。

同グループが出演する「Filling of Fortune #2」のフライヤー

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 リーダーの真保沙也香さんを筆頭に、星月朔良さん、佐藤ほのさん、那月茜さんの4人から成る同グループ。それぞれ、オレンジ、ピンク、赤、緑というイメージカラーを持つ。昨年末まで東京でアイドル活動をしていた真保さんが3月に帰福したのを機に、ツイッターなどで結成を呼び掛けた。

 結成の経緯について、真保さんは「東京での活動を通じて、現場(=ライブ会場)でお客さんと一体化できる感覚が忘れられなかった。アイドル文化の広がりがまだまだこれからという福井で、アイドル好きの人たちと新しいムーブメントを作っていければと考えた」と明かす。

 真保さんの呼び掛けに、同イベントなどを企画する団体「福井ミュージックプロジェクト『MUSE』」が応じた。スタッフの一人は「福井には先行するご当地アイドルもいるが、人口規模から見てこれ以上のグループ増は難しいと諦めかけていた。真保さんからツイッターでメッセージが届き、『福井でアイドルをやりたい』というパワーを無駄にしたくなかった」と振り返る。

 「アイドルライブの感想ツイートが偶然発見された」「進学でアイドル活動を辞めたが、もう一度ステージに立ちたくなった」など、参加のきっかけはメンバーそれぞれ。仕事や学業などの関係で、4月下旬になって全員そろっての練習が可能になった。専属インストラクターがいないため、現在は、真保さんが振り付けやフォーメーションなどをリードしているという。

 グループ名は「幸福度日本一」といわれる福井県と、ギリシャ語で「鍵」を意味する「クレイス」に由来する。「現場に来てくださるお客さんにとって、ライブのひとときが幸せの扉を開く鍵になれば」と真保さん。アイドルライブはグループによって客層が偏る傾向があるというが、「性別や年齢問わず、いろいろな方に楽しんでもらえる雰囲気のいい現場を作っていけたら」とも。

 ゴールデンウイークにはJR福井駅周辺で、各自のツイッターアカウントが入った自作フライヤーを通行人に配った。那月さんは「アイドルファンの人たちから『福井に新しいアイドルが生まれてうれしい』『仕事でライブには行けないけど応援したい』という感想が聞けてうれしかった」と顔をほころばせる。

 当面は福井を拠点に活動するが、4人は「『ご当地アイドル』というカテゴリーにとどまっていたくはない」と口をそろえる。毎年夏に行われる国内最大規模のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL」の出演を目標に掲げ、「東京など大都市でも知名度を上げ、『幸福のクレイス』目当てのお客さんでライブ会場を埋め尽くしたい」と力を込める。

 15時開演。料金は、前売り=1,500円、当日=2,000円(ドリンク代別)。

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