福井市に本部を置くチェーン店「やきとりの名門 秋吉」をテーマにした、「秋吉アドベントカレンダー」が話題になっている。
福井の地元グルメの一つ「ソースカツ丼」の老舗「ヨーロッパ軒総本店」前にある、秋吉福井片町店
同カレンダーは、福井県内のIT企業に勤務する「りちゃ」さんが考案。11月上旬、自由なテーマでアドベントカレンダーを設定できるウェブサイト「Adventar(アドベンター)」で参加者を募ったところ、募集25枠全てが埋まった。りちゃさんは「昨年末、秋吉でのお薦めメニューなど、熱い思いをつづったブログ記事を見掛けたのがきっかけ。いろいろな人の思いを見てみたいと考え、カレンダーを企画した」と振り返る。
1959(昭和34)年創業の同社は現在、全国に直営店・フランチャイズ店計111店舗を展開している。「当初は知人がポツポツと登録している程度だった」が、東京、大阪、兵庫、滋賀などからも熱心なファンが参加し、隠れメニュー紹介、豚足の味わい、テークアウトの魅力など、「秋吉への愛」を思い思いにつづっている。
IT業界ではこの時期、クリスマスまでの日数を数えるアドベントカレンダーに倣い、テーマを設けてリレー形式でブログなどを書く風習が定着しつつある。「『カレンダーをきっかけに秋吉に行くことにした』という方もいると聞く。秋吉好きの輪が広がってよかった」とりちゃさん。今後、「関西人が秋吉を食べた時に思うこと」「一人で秋吉に行った時の苦い思い出」などの寄稿を予定している。