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福井のボードゲーム愛好者が新ゲーム 地球温暖化テーマに、県とタッグ

プレー中のイメージ

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 福井のボードゲーム愛好者グループ「ちゃがちゃがゲームズ」が3月5日、「ふくい温暖化クライシスボードゲーム」の販売を始めた。

ゲーム制作に携わったプロジェクトメンバー

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 「SDGs未来都市」を掲げる福井県が取り組む「ふくい未来人材育成プロジェクト」の一環で、県未来戦略課や、県の「ふくいSDGsパートナー制度」に登録した企業・団体の若手有志などと共に制作した。地球温暖化をテーマに掲げ、プレーヤー全員で地球温暖化の危機を解決する「協力型ボードゲーム」をうたう。

 対象年齢は10歳以上で、2~5人でのプレーを想定。1回当たりのプレー時間は約20分で、1人では課題解決がしづらいようなゲームシステムとした。プレーヤーは福井県内各市町の「温暖化対策リーダー」となり、恐竜型のこまを移動させながらSDGsのアイデアを集めて市町の課題を解決する。

 システム設計に当たった同グループメンバーの新出純一さんは「他のプレーヤーと協力しながら進めていくゲーム。個人間の勝ち負けがないので、一緒に遊んだ人同士が仲良くなれる楽しさがある」と話す。

 「小学校高学年が理解できるルール量でありながら、地球温暖化というテーマとゲームの面白さを両立させるのに苦労した」とも。当初、ボードゲーム愛好家の目線でも面白いと思えるルールを作成したものの十分にシンプルとは言えず、プロジェクトメンバーの協力を得てルールをそぎ落としたという。

 SDGsが掲げる17の目標を踏まえ、ゲームボードやカードなどの文字にUD(ユニバーサルデザイン)フォントを使ったり、色覚障がいのある人に配慮した色使いとしたりするなど、デザイン面での工夫も凝らした。

 カードにあしらったイラストは、同パートナー企業に登録している福祉施設に勤務・通所する5人が担当。イラスト作者のペンネームを各カードに添え、イラストレーターとしての実績をアピールできるようにもした。

 「子どもや大人にSDGsの考え方を広めるための道具作りを第一の目的として制作した」と新出さん。同ゲームを使ったイベントの開催許諾をなくし、誰もが気軽に地球温暖化をテーマにしたSDGsイベントを開けるようにしたと言い、「このゲームが福井の未来を考える上での一助となれば」と笑顔を見せる。

 同ゲームの寄贈先を3月25日まで、同課ウェブサイトで募集している。対象は子ども食堂など小学校高学年以上が集まる遊び場で、最大30施設を想定。ボードゲーム専門店「ボドゲSHOP オフライン」(福井市)、「ヘクス・イン・ゲームズ」(敦賀市)で遊ぶこともできる。

 価格は5,940円。

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