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福井の宝飾店が恐竜ジュエリー カラーストーン再生、環境配慮型商品うたう

制作中の「Juralry」デザイン案を手にする寺前さん

制作中の「Juralry」デザイン案を手にする寺前さん

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 福井市の宝飾店「カイドージュエリー」(中央3)が3月2日、新商品「Juralry(ジュラリー)」の販売を始めた。

コレクション名は、英語の「Jurassic(ジュラ紀)」と「jewelry(宝飾品)」に由来。大きさによって価格が異なる

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 同店のジュエリー買い取りで集まったカラーストーン(色付き宝石)を活用した恐竜型シルバージュエリー。3Dソフトなどを使って指輪などをデザイン・製造する「デジタルジュエリー」という技術を使い、店頭のアトリエで作った一点物の商品を展開する。

 同店のジュエリーデザイナー寺前公恵さんによると、買い取りによるカラーストーンには値段が付かないのが一般的。同店は昨年、磨き直したカラーストーンを使ったオリジナルコレクション「Re:sparkle(リスパコ)」の製造販売を始めたが、欠けのある宝石は同コレクションにも活用できずストックが増える一方だったという。

 そこで寺前さんはデジタルジュエリーの技術を生かし、欠けた宝石を活用した商品の開発に着手した。「北陸新幹線延伸開業に伴い、『恐竜王国福井』のいっそうの盛り上がりが期待できる。福井で100年以上営業を続ける当店もその盛り上げに貢献できればと、はるか昔、同じ時代を過ごしたもの同士である恐竜と宝石のコラボレーションを考えた」という。

 商品はピンバッジ仕様。全長は、1.5~2.5センチほど。石の形に合わせてデザインを作るため、恐竜のほか、首長竜、翼竜などのバリエーションがある。ピアスやペンダントへの加工(各3,300円)、ゴールドメッキ加工(料金は応相談)にも対応する。

 再活用が難しいとされるカラーストーンに新たな命を吹き込むサステナブルな商品。寺前さんは「ジュエリー業界内では鉱石採掘による自然環境へのダメージやエネルギー消費を懸念する声もある。Juralryは欠けのある石があって成り立つシリーズで、私自身のカラーストーンに対する意識も変えてくれた」と話す。

 価格は1万9,800円~。

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